パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

調停―9

 

前回の調停からだいぶ時間が経過したが、途中、前回相手方の準備書面(1)に対して申立人である当方が、準備書面(2)を出していた。 ま、当方の意見の集大成である。

 

その内容は、(表現はもっと柔らかいが、端的に言えば)

 

「主張するなら、事実に基づけ。 そして主張の正当性を証拠で示せ」

 

さらには、

 

   「証拠を示せないなら主張を虚偽と認め、書面で詫びよ」

 

と言うものである。 と言うのは、相手方準備書面に誹謗中傷とも受け取れる、事実無根の内容が含まれていたからである。 これに対し、相手方代理人は、

 

   「時間が無くて、調べきれなかった」

 

と言い訳したらしい。 そして、またしても引き伸ばしに掛かった。 所が、私の主張に対して調停委員は、

 

   「貴方の言っている事は、正しい。 確かに裁判なら、証拠の無い主張は認められない。 が、向こう(相手方)も少し折れて来たんだし・・」

 

と、妥協点を求めてきた。 私は内心、

 

   (いくら(裁判ではない)調停だからと言っても、法と正義に基づく判断がなされるんじゃないのか?)

 

と思ったが、その言葉を飲み込んだ。 それは法律の専門家である調停委員のプライドを傷付けることにより申立人に対する心証を悪化させ、場合によっては敵に回してしまうからである。

 

そこで、私は揺さぶりを掛けた。

 

   「もしこれで合意に至らなかったら、(相続関連なので)家庭裁判所へ提訴すれば良いのでしょうか?」

 

   「えぇ、家庭裁判所・・ じゃなくて(民事事件になるので)地方裁判所です。」

 

   「分かりました。」

 

すると、調停委員が一瞬怯(ひる)み、少し軟化したのが分かった。

 

   「もし、相手方の提案に納得行かないなら、それでイイんですよ?」

 

と。

 

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結局、余り進展もなく、次回日程を年明けの1月中旬として終了となった。