パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ153―課題の難易度が上昇する

11月下旬のリハビリは、難しくなってきた。

 

例えば、「尻の持ち上げ」動作。 今までは、仰向けになった後、膝を60°曲げて、正三角を作って、尻を持ち上げていた。  背筋の訓練である。

 

   http://genchan.iza.ne.jp/blog/entry/3166039/

 

所が今回は、60°でなく、倍の120°だ。 すると、尻を持ち上げ難くなる。 余計に、脚を突っ張る必要があるからだ。

 

   「ちょっと、ここを持って見て下さい?」

 

と言うので、O士の導くままに手を伸ばすと、尻の横に当たった。

 

   「(これって)中臀筋の訓練なんですよ」

 

と、教えてくれた。 確かにお尻を持ち上げる時に、緊張する。 同じ様な動作でも、少し変えるだけで、訓練部位を変える事ができる事に感心したが、同時にリハビリ技術の奥の深さを垣間見た様な気もした。

 

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次はバランスの訓練だ。

 

私はO士の指示に従い、靴を履いて台に腰掛けた。 O士は私の正面で、丸椅子に座り

 

   「両手を水平に広げて、私の様に上体を左右に・・」

 

と言いながら、上半身を左に傾けた。 私は、両腕を水平に保ったまま、O士と同じ方向(右)に傾けた。

 

   「もっと、もっと・・ もっと・・」

 

と言うので、辛うじて片足が床に着くだけだった。 これを、左右に数回繰り返した。

 

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続いて靴を履いて、別の台に移った。 幅の狭い台だが、リクライニングシートの様に、角度が変えられる。 O士は私に腰掛ける様に促し、

 

   「これで、何をやるか分かりますか?」

 

と訊いた。 私が左右に首をふると、O士は何かのペダルを踏んだ。 すると台が上昇し、足が床から完全に浮いた。

 

   「さぁ、この状態で(両手を水平に広げて)、さっきのバランスをやりましょう。」

 

ナホルド・・