パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ67―重心の移動

両膝立ちの状態から片足を前に出す時、

 

   「もっと、お尻を前に出して・・」

 

と言われた。 最初は、その意味が分からなかった。 でも、

 

「歩くと言う事は重心の移動なんです。 先ずは正しい移動法を習得する必要があるんです。」

 

と、説明してくれた。 更に、

 

   「○○さんの場合は、(重心が正しく乗っていないので)こんな歩き方になっているんです」

 

と、極端な動作を真似て見せてくれた。 そして、膝立ての状態で練習する意味は、他の要素を排除するためだと言う。

 

ナホルド・・ 納得である。

 

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この訓練で、いくつかの留意点を指摘された。

 

?       尻をもっと前に出す。

?       足を、ユックリと出す。

?       右足を前に出す時は、左肩も前にだす。

 

先ずは?についてであるが、私が片足を踏み出す時、Y士が正面から私の尻を引く。 

 

   「もっとです、もっと出すんです。」

 

引きが強いと、バランスを失ってしまうので、思わずY士の両肩に乗せた手に力が入ってしまう。 それ位、前に出すらしい。 逆に言うと、私の場合は(転倒を恐れる余り)腰が引けていると言う事だ。

 

次に?については、反動を使わず、中間姿勢を保つ(=突進を防ぐ)ためらしい。

 

最後に?であるが、出した足と反対側の肩が残ってしまうと、後ろにひっくり返ってしまうからであろう。 というより、そもそも上半身も付いて来ないと重心の移動にならないのである。

 

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単に「歩く」と言っても、その奥は深いのである。