パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ65―引き出し? いえ、ステップでした。

11月末に45日でグアムへ行くので、今回が11月最後のリハビリ、通算25回目である。

 

今回は木製のステップを使った訓練を行った。

 

Y士は部屋の隅に置いてある。小さな整理ダンスの引き出しを抜いた。 ・・様に見えた。 が、それは巧妙に組み合わされた台(ステップ)だった。 その下の方から台を引き出して、私の足元に置いた。

 

Y士はその台の内側から、更に低い台を引き出した。 つまり、二段のミニ階段ができた事になる。 夫々の高さは、15cm程度に見える。 

 

そう思って元の「整理ダンス」を見ると、それは種々の高さのステップの集合体であった。 名前は忘れたが、次から次へと相似形の人形が出てくるロシア人形の様だ。

 

   ――――――――――――――――――――――

 

ではこのミニ階段を使って、どんな訓練をするのであろう? 階段の昇降なら、備え付けの訓練用の階段でも可能なハズだ?

 

Y士は、私に右足を乗せる様に指示した。 私はその通りに乗せたが、ただ乗せるだけではダメらしい。 ま、それは当然だろう・・

 

片足を段に乗せ、重心を置く。 次に重心を残った足に戻す。 究極的には、文字にすればただこれだけなのであるが、色々と要請が入るのである。

 

先ず片足を乗せた時の、上半身の姿勢である。 私は背筋を伸ばして直立すれば良いのかと思った。 するとY士は背筋を伸ばしたまま、少し前傾するのだと言う。 そう、いつか平行棒で練習したスキーのジャンプの格好に似ている。

 

次に足を戻す時、ユックリ戻す様に言われた。 これが難しい・・ 動作が速ければ反動を使える。 でもユックリ戻すと、片足立ちの中間姿勢が生じる。  オマケにパーキンソン病(症候群)では、姿勢保持能力が落ちている。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

本当はこの後、ルームランナーをやりたかったらしいのであるが、私の疲労を見て、ここまでとした。 因みに、Y士はルームランナーの事を、「ベルトコンベアー」と呼ぶ。