パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ60―重症患者

10月末日に近い今日は、22回目のリハビリ日であると同時に、8週間ぶりの診察日でもある。 前者は15:00-15:40、後者は15:30-16:00受付である。

 

先ずはリハビリ室に行き、医師の予診を受けた。 初めて見る医師である。

 

   「どうですか、調子は?」

 

   「特には、変わらないですねぇ・・」

 

医師はマウスでモニター内のウィンドウをスクロールし、何かキーボードから打ち込んで、こう言った。

 

   「ハイ、結構ですよ。」

 

   ――――――――――――――――――――

 

ほぼ定刻にY士がやって来て、リハビリの開始となった。 Y士は空いている台を探し、表面と枕を清拭した。

 

Y士は私に台の上で仰向けになる様指示し、軽いマッサージやストレットを施し始めた。 すると、

 

   「チョット、待ってて下さい」

 

と言うのである。 するとY士は、他の理学療法士の援助に行った。 その理学療法士は担当の男性患者を車椅子に乗せようとしているのであるが、自分より体格の良い、そして自力では動けない患者が重く、移せないのである。 Y士と二人掛かりで、漸く車椅子に乗せる事ができた。

 

戻ったY士は、再び施術を開始した。 しかし数分すると、

 

   「チョット、待ってて下さい」

 

と、先程の理学療法士の援助に行った。 患者を車椅子に乗せたのに、なかなか出発しないので、不審に思ったのだろう。 そして、Y士はその理学療法士と患者を、

 

   「せーの!」

 

で、車椅子の上方に持ち上げた。 そして、両足を踏み板に乗せた。 かなりの重症度である。 もしかしたら・・ 以前、脳神経内科の待合室にいた人かもしれないが、後姿だけだったので、そこまでは分からなかった。