リハビリ59― 実年齢−予想年齢=8 !?!
Y士の服装を見ると、いつものケーシーではなく、白衣姿である。 Y士の白衣姿を見るのは、初めてだ。
――――――――――――――――――――
先ずは軽いマッサージをし、ストレッチをした。 寝そべったスフィンクスの格好をしたり、四つん這いでの片手・片足上げなどである。 いずれもその目的は背筋を伸ばす事だと言う。
私はY士の白衣姿が気になり、その理由を尋ねた。
「今日は、なぜ白衣なんですか?」
「いや、ケーシーも着ているんですよ」
と、白衣の襟をめくって見せた。 確かに白いハイカーラーが見えた。
「実は風邪気味で、寒いんで羽織っているんです」
と、説明があった。
――――――――――――――――――――――――
しかし、ストレッチと言っても、結構体力を使うものばかりである。 私の疲労を見て取ったY士は、休憩を提案した。 そしてその間、私に質問をして来た。
「○○さんって、いくつなんですか?」
「もうNN歳になってしまいました。」
「ええーっ!?! XX歳くらいかと思っていましたよ!
「そ、そうですか?」
「私の××(Y士の身内の男性)はいまYY歳なんですが、ずっと老けてみえますよ」
「健康には気を使っていますから・・」
「××は白髪ですが、○○さんは(頭髪を)染めてはないんですよね?」
「ええ、染めていませんよ。 だからホラ、モミアゲに白髪があるでしょ。」
肝心な、NN−XXは8であった。 実年齢より、8歳も若く思われていた事になる。