歯科検診(1)
これまでは、半年毎に検診を受けてきた。 診察券の裏の受診記録を見ると、去年の12月が最後だった。 その後の骨折もあり、延び延びとなってしまったのだ。
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意を決して電話すると、明るい声の女性が出て、医院名を名乗った。
「私、○○と申しますが、診療の予約をお願いしたいのですが・・」
「ハイ! 検診・・ で宜しいのでしょうか?」
「はい。」
「いつが宜しいでしょうか?」
「今日の午後4時は、空いてますでしょうか?」
「大丈夫ですよ」
と、予約が完了した。 自分の名前を言っただけで、「(定期)健診」と分かったので、電話の相手はいつも担当してくれている歯科衛生士のAさんに違いない。
しかし、当日の午前中に電話を入れて午後の予約が取れるなんて、よほど患者が少ないのだろうか? 一抹の不安を覚えた。
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一旦帰宅し、保険証・診察券・現金を確認し、念入りに歯磨きをして予約時刻に間に合う様に、出発した。 何度も何度も通(かよ)った道ではあるが、試しにカーナビをセットして見た。