パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

MRI検査(1)


別のスタッフがY士のそばに来て、小声で伝言をした。 これに対し、Y士は

 

   「20分遅れで良ければこの後やるし、ダメなら予約を取り直して・・」

 

そ指示した。 今回、前の患者が来なかったので、20分早く私のリハビリが始まったが、どうやら、その患者が遅れて到着した様だ。

 

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本日のプログラムの最後は、例のアイロンのような器具を使って両腕だけで全体重を支える訓練である。

 

10回ほどこなしたら、こちらもレベルアップした。

 

   「じゃあ今度は、(空中姿勢で)腿を水平にしてみて下さい?」

 

と、Y士が要請した。 つまり、空中姿勢は、椅子に腰掛けた格好となる。 そして椅子の肘掛を手で握って尻を上げ、腕だけで体重を支える体勢をイメージして欲しい。

 

これは、腹筋にも効く。 それでも、10回こなした。

 

こうして本日のプログラムが終了したが、今日はこの後、MRI検査が控えている。

 

リハビリが終わったらリハビリ室の受付で書類を受け取り、そのままMRI室に行く様に、予め脳神経内科の受付で言われていたので、そのまま移動した。

 

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MRI室に行くと、待合室には先客がいた。 まぁ、予約時刻より30分以上早いので、当然だろう。 撮像部位にもよって異なるが、通常は一人当たり15分から30分位必要だからだ。

 

MRI室の受付に書類を提出し、待っていると、中の患者の撮影がほぼ終了する頃になったらしい。 金属製の厚い扉を通して、検査技師の声が聞こえた。

 

   「あと5分位で終わりますから、我慢できませんか?」

 

と。 きっとトイレだろう。 患者も同意したらしく、撮像が継続となった。 でも、それは明らかに5分以上だった。

 

MRI室の入り口でこうして順番を待っていると、技師がやって来て、検査が予定より15分〜20分位遅れそうだ・・と、申し訳なさそうに言いにきた。 でも、ここで待っているしかない。

 

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漸く終わって出てきた患者は、点滴のスタンドを転がしていた。 点滴をしていると、トイレに行きたくなる・・と聞いた事がある。 点滴量やスピードにもよるが、まぁ、仕方ないのだろう。

 

中で検査中だった患者が終わったので、続いて待合室にいた先客の番となった。 齢80位の細身の男性だ。 50歳位の娘(?)に付き添われている。 内心、

 

   (この患者の検査が終われば、自分の順番がくるゾ!)

 

と、喜んだ。 所が・・