パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ51―難易度が、更に上がる

次は四つん這いでの片手・片脚上げである。

 

そこで、台の上で四つん這いになったが、修正を受けた。 腕と太腿が台の面に垂直になる必要がある・・と言うのだ。 その通りにやってみると、かなり窮屈だ。 このままの姿勢で右腕を水平に伸ばし、左脚も水平に伸ばした。 ・・積もりだった。 

 

ただこれだけではダメで、顔を上げて前を見なければならないのだ。 これは結構辛い。 そのまま静止して、左右の手足を入れ替えた。 左右で、上がり方が違うのが、自分でも分かった。

 

因みにこのストレッチの目的は、背筋を伸ばす事らしい。

 

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こうしてマッサージとストレッチを終え、元のリハビリ室に戻った。

 

続いては、ストレッチポールである。

 

   http://www.rose-unet.ocn.ne.jp/macken/tennis/training/stretch_pole/strpole.jpg

 

このポールは使ったことがあるので、要領は分かっている。 ・・と思ったのは、早計であった。

 

Y士がこのストレッチポールを台に置いたので、私はその上に慎重に仰向けに寝そべった。 そしてY士は私に、左右にゴロゴロとして見よ・・と言う。 これは、まぁ、予備運動だ。

 

次にY士は、

 

   「じゃぁ次は・・ そのままの姿勢で膝を立てて、片足を挙げて見て下さい」

 

と指示した。 この時、両肘は台に着いても良いらしい。 私は膝を伸ばし、真上に挙げた。 なんてことはない、簡単な事だ。 私は、両足を交互に挙げて見せた。

 

   「ハイ、いいですよ。 じゃぁ今度は、脚を伸ばしたまま膝を開いて同じ動作を・・」

 

と指示した。 まぁ、これも簡単にこなせる。 ・・と思ったら、トンでもなく難しいのである。 以前(リハビリ47、2012.10.18)も似た事をやったが、あの時は膝は折りたたんだままだった。 それでも、あの難しさだ。

 

膝を開くと、脚は真上から斜め横に下がる。 すると、重心位置が変わるのだ。 これは支点(股関節)からのモーメントが増すからである。 当然そのままでは、挙げた脚側に倒れてしまう。

 

重心が変わると、円筒形のポールから転がり落ちそうになってしまう。 転落を防ぐためには、全身の筋肉でバランスをとらなければならない・・ 私は台に着けた両肘で、精一杯踏ん張った。