パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ48―柱に掴まって・・

今回の新しい技は、柱を使うものだ。 柱と言っても、幅は80cm近くはあるだろうか?

 

Y士は私を柱に案内し、背を柱に付ける様に指示した。 そして、踵・尻・背(肩)・頭後部の全てを壁に付けるのだ。 確かに、背筋がピンと伸びる。

 

この状態で片脚を、太腿が水平になるまで揚げよ・・と言う。

 

しかし、脚が前に出るので重心が前に出る。 そのままでは、当然、前に倒れてしまうので、腕を後ろに廻して柱の両側面を押さえるのだ。

 

こ、これは難しい・・

 

脚を上げるタイミングと、腕の力の入れ具合が難しい。 これにばかり注意していると、尻から頭が柱から離れてしまう・・ そもそも重心が前に行くので、柱から離れるのが自然である。 これを腕の力(柱の両側面と手のひらとの摩擦力)で支えるのだ。

 

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余りの難しさに戸惑っていると、Y士がやって見せてくれた。 それを、いとも簡単にこなすのだ。 まぁ、相手はプロ、こちらは病気があるから難しい。 難しいからこそ、訓練の意味があるのだろう。

 

左右の脚揚げを何とか10回こなしたが、当然、満足ゆくものでもなかった。 そこで、これが宿題となった。 ただ問題は「柱」である。 肩幅以上に広い柱が、家庭にあるはずもない。

 

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帰宅して、太い柱に対応する場所を、色々と探して見た。 しかし、今回の宿題をこなせる場所って、本当にないものである。

 

試しに、家の柱(幅15cm位)で宿題をやって見た。 が、上手く行かない・・ しかたがないので、「らしいこと」を実施し、宿題をこなした事にした。