パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ47―ポールの上で膝を開く

2012年の9月中旬、16回目のリハビリである。 曜日の関係で、中旬に2回のリハビリとなった。 今回も朝一番の9:20からの予約だったが、失敗だった。 道路が混んでいて、焦ってしまった。 定刻には間に合ったが、予診に4人も並んでいたのである。

 

それでも何とか、数分遅れで間に合った。 所が、場所がないのである。 部屋の隅の台を占有している患者と理学療法士に脇に寄ってもらって、ようやく確保した。

 

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軽くストレッチを施したY士は、ストレッチポールを持ってきた。 台に置き、背中を乗せると、背筋が伸びる。 そして、小さく左右にゴロゴロしながら、バランスを取った。 このポールは、以前も使った事があり、動作は単純で簡単だ。

 

・・と思ったが、違った。 難易度の高いトレーニングが、待っていた。

 

   「それではポールの上に寝たまま、膝を立てて下さい」

 

と言うので、その通りにしたら、

 

   「そのまま、ソーっと片方の膝を開いて下さい」

 

と指示した。 仰向けで両膝を立てて正三角形を作り、片方の膝を倒す。 これ位は、超簡単な事である! 

 

・・と思えたが、これがトンでもなく難しいのだ。

 

膝を倒す前は、体の重心は正中線上にあるので、円筒形のポールに乗っていられる。 ここで片膝を倒すと重心が倒した側に移動する。 つまり、ポール上になくなるので、転げ落ちそうになってしまうのだ。

 

ポールからの転落を防ぐための抗力を作るのが、難しい。 一見して簡単な動作に見えるのだが、全身のバランスと緊張を必要とする。 しかも、膝の開度に応じて・・