パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ45―レッグプレスとボール

Y士は負荷を50kgに設定し、そのフワフワしたボールを、私の両膝の間に挟み込んだ。 そして、50kgを持ち上げた所で、こう言ったのである。

 

   「両膝で、ボールを押して下さい」

 

と。 そう言いながらY氏は、私の大腿筋の緊張度を調べ、要請した。

 

   「もっと力を入れて、ボールを潰す感じで」

 

成る程・・ 縦方向だけでなく、横方向にも力を入れる。 縦方向の力は錘の重量で分かる、横方向の力はボールの変形度で分かる・・

 

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こうして50kg負荷を何度か行い、続いて70kgで行った。 流石に70kgは重いが、10回程で終えた。

 

マシンには「THAの人は、使用禁止」と張り紙がある。

 

 「この、THAって何ですか?」

 

   「股関節の置換手術ですよ。 これをやった人が使うと、脱臼してしまう事があるんです。」

 

   「(ふぅん・・)」

 

   「当院でも、他院でも実例があったそうです。」

 

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また、右下にはこのマシンで鍛える事のできる筋肉が、人体図で青く塗られている。

 

大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングス・・

 

ハ、ハムストリングス? ハムスターの現在進行形みたいな言葉であるが、人体の一部???

 

    「ハムストリングスってどこですか?」

 

    「ここですよ」

 

と言いつつ、Y士は私の太腿の後ろを、トントンと叩いた。

 

そしてマシンから下りると、何か脚に力が付いて来た感じだ。