診察201209―3
「良かったわ! 紹介した甲斐があったわ!」
と明るい表情を見せた。 それはリハビリの効果についての自己評価である。
? 週1回で、継続中。
? 症状に特化したプログラムを、実施 ― ストレッチ、筋トレ、歩行練習等。
訓練(宿題も含む)や知識を通じて、日常動作の向上に資している。
これを聞いていた妻が、
「でも・・ リハビリって、180日までなんですって?」
と言うと、I医師は、
「そうなの、その後は介護(保険)のリハビリに移行するんだけど、まだ年齢が・・」
と、表情を曇らせた。 妻が、
「でも、医師の(リハビリ継続が必要だと言う)診断書があれば・・」
と、先程、リハビリ室でY士から聞いた事を紹介すると、I医師は、
「あら、そうなの? だったら(診断書を)書いちゃうわ!」
と、おどけて見せた。 自分が紹介したリハビリが奏功し、患者に喜ばれているのを知り、自身も嬉しかったのだろう。
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「リハビリの先生とは、いつ会ってるんですか?」
と言う妻の質問に、I医師は一瞬、戸惑った。
「えっ?」
「いえ、リハビリの先生が(主人の)病気のことを良くご存知だったので・・」
「入院患者の場合は(他科の)先生と会う機会はあるけれど、外来の場合は・・ そうねぇ、一度会ったかしら? ・・ きっと私が書いたこれを、読んでくれているのね!」
と、I医師は嬉しそうにモニターを指差した。