パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ38―扉

Y氏は、これまでのマッサージやトレーニンングを組み合わせながら、私に尋ねた。

 

   「どんな事が苦手なんですか?」

 

   「狭い所を通る時です。 ドアとか・・」

 

と私が答えたら、Y士は少し考えて、私を作業療法室内を通って、パーティションで区切られた部屋に案内した。 実は部屋の案内が目的ではなく、入り口の扉を通過する様子を観察したかったのだ。

 

しかし私は、難なく通過できた。 その理由は、主に3つある。 1つは扉が引き戸である事、もう1つはその扉が全開であった事、そして最後は病院内なので、扉や通路に障害物もなく、広々としている事だ。

 

   「何だ、上手に通れるじゃないですか?」

 

   「ええ・・ 苦手なのは、ドアクローザーの付いた扉なんです。 何か、急(せ)き立てられるみたいで。」

 

そう言えば、病院ってスライド式の扉はあるが、蝶番で回転するドアがあるのは、トイレ位だ。

 

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元の台に戻り、アイロンのような器具で、L字バランスのトレーニングをした。 私はこれが得意なので、頑張ってやったら、注意を受けた。

 

   「息を止めないでください。 吐くんです。」

 

力むと、つい息を止めてしまうが、それでは血圧が上がってしまうらしい。 そう言えば、他の筋トレでも、同じ事を言われた事がある。 その時は理由が分からなかったが、同じ事なのだろう。 ヨガの呼吸法にも通じるのだろうか?