成分の定量
さて今日は初回製造、検査業務の本命の日だ。
先ずは標準品で検量線を引き、相関係数を求めてその精度を検証しておく。 今回も、0.9997と、ほぼ直線に近い。
そんな準備していたら、パスボックス(注1)の扉がノックされた。 検体が上がったのだ! まだ暖かい容器を受け取り、早速、化学天秤で約10gをビーカーに精秤し、精製水で625倍(10→250、10→250)に希釈した。
その数mlを石英セルに入れ、恐る恐る「START」ボタンを押すと・・ 画面に227nmでの吸光度が表示された。 電卓を叩くのももどかしく、その値を重量で割ると・・
合格である! しかも、配合の理論値よりわずかに高い(注2)程度で、ほぼ一致する!!!
早速その旨を製造部門につたえたが、既に12時半を廻っていたので、午後からの充填となった。
製造も検査も上手く行って、ハッピーな日となった。
注1:パスボックスとは?
http://www.nipponmuki.co.jp/products/clean-room/ppb.html
注2:特定成分をHPLC(高速液体クロマトグラフィー)で定量すると、UVによる定量値より低くなる。 そこで、バックグラウンド(特定成分を投入する直前の製品のUV吸収)を測定したが、ほぼゼロであった。