パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

予備検査

お盆の最中は電話や来客、商品の出荷もなく、まとまった時間が取れる。 試験法を確立する好機だ。

 

製品検査の目的は、主要成分が規格通り配合されている事を確認する事である。 そしてその成分は227nm(ナノメーター)付近に、紫外部吸収の極大を持っている事が知られている。 つまり紫外分光光度計で、定量すれば良い。 (=UV測定)

 

予算の関係もあり、シングルビームの機種を選定した。 既に主要な使用法(定量計算、吸収波形スキャン、経時変化測定・・)は組み込まれており、対話型メニューに沿って進む様になっているので、マニュアルの必要すら、ない。

 

私の目的は特定成分の定量なので、標準品で検量線を引く。 続いて未知濃度の検体の極大吸収における吸光度(Abs)から目的成分の濃度を求めるのである。

 

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では、検量線を引いてみよう。

 

成分の標準濃度は0.9%、規格範囲が0.85%〜0.95%なので、その3点の濃度の標準液を調製した。 そのために、標準品をそれぞれ約0.850.900.95gを精秤し、メスフラスコで100mlとした。 これが標準液である。 

 

ただこのままではUV測定には濃すぎるので、これを精製水で625倍希釈(1025010250)して検液とする。 それぞれを石英セルに入れて、吸光度を求めた。 ブランクは、精製水である。

 



標準液濃度


0.851


0.901


0.952


吸光度


0.730


0.778


0.823

 

この3点はほぼ直線状にあり、精度の高い検量線が引けた。

 

原点を含む4点の相関係数       = 0.999978

 

であった。 ほぼ1に近い事ので、秤量や希釈の精度が高かったことが分かった。 チョッピリ自信を持てた。