パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ31―ルンバのヒップツイスト


8月上旬に、もう一回リハビリの日が入った。 今回が11回目となるが、仕事の都合で矢張り午後の予約である。

 

定刻の15:40に現れたY士は、「お散歩しましょう」と言い、リハビリ室から隣接するジム(トレーニング用の機械のある部屋)へ私を誘(いざな)った。 以前も紹介したが、そこは半地下にある。

 

   「坂だから、気をつけて下さい」

 

と言いながら、先導してくれた。

 

   「この部屋には、来た事、ありましたっけ?」

 

   「ええ、レッグプレスマシンをやった事があります。 90kgまで上げました。」

 

   「90kgでしたか・・ 普通は中々90kgまでは、行かないんですよね。」

 

そんな会話をしながら、ジム内を一周した。

 

   「どうですか、歩きの方は?」

 

   「ええ、広い所なら上手に歩けるのですが、角を曲がる時に(姿勢が)崩れてしまいます。」

 

そして、元のリハビリ室に戻り、青いスポンジ台を持って来た。 そしてその上に立ち、目を瞑れと言う。

 

このバランス練習は、以前もやった事があるので、簡単だ。

 

・・と思ったら、違った。 バランスの練習ではなく、腰の練習だった。 私のバランスの取り方では、腰が抜けてしまっているそうだ。

 

「腰が抜ける」とは、腰の筋肉に力が入らず、尻が逃げてしまう事らしい。 極端にやれば、ルンバ(社交ダンス)のヒップツイストである。 つまり、重心が正中線上にないのだ。

 

これは、バランスを取り直す時に、腰や尻に力を入れる事で、回避できる。 この青いスポンジ台は、その訓練のためのツールだったのだ。