パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ19―正しいスクワット

後ろのバランスが悪く、後ろに転びそうになるのは、姿勢反射障害のためではないと言う。 では、どうすれば改善できるのか? それは、太腿の裏側の筋肉を鍛える事らしい。

 

仰向けから上半身を起こした私は、Y士の指示に従って、前屈運動をした。 手の指先で、足の指先を触れに行く動作である。 この時、膝を真っ直ぐ伸ばしていなければならない。

 

するとY士は私の背後に回り、自分の胸で私の背中を押した。 前屈の補助なら、両手で私の背中を押せば済む事である。 わざわざ、自分の胸で押す理由は?

 

Y士は両手を前に伸ばし、私の太腿を押さえた。 これは効くぅ・・ 両脚が床にピタリと着いたまま、上半身を強く前屈するからである。

 

  「後退のバランス(改善)には、ここの筋肉を強化する必要があるんです」

 

と、説明してくれた。

 

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今度は直立し、正しいスクワットを教えてくれた。

 

先ず直立姿勢から重心を落として行くのであるが、足の前(つま先側)に体重を掛けるらしい。 そして、膝が前に出てはダメなのである。

 

次に上半身の動きであるが、上体は屈めてはならない。 あくまで背筋を伸ばすのだ。 すると、自然と腰の位置で体が折れ曲がる。 これが、重要らしい。

 

  「スクワットでは、ここを曲げる事が大切なんです」

 

と、Y士が教えてくれた。

 

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本日のプログラムの最後は、アヒル歩行(私の命名)である。

 

Y士は、

 

  「あの平行棒の所に行ってみましょう」

 

と、私を促した。 そして平行棒の間に入り、両手で両脇の棒を持つ様、指示した。

 

  「そのまま体を低くし、頭が上下しない様に歩いて見て下さい」

 

と言いつつ、Y士はアヒルのような歩き方をやって見せた。 私も真似て歩いてみたが、特にどこかに負荷が掛かる訳でもない。 でも、下半身の強化にはなりそうだ。 そして何往復かしている内に、時間が来た。

 

こうして5回目のリハビリの40分間は瞬く間に過ぎたが、今日は色々と収穫があった。