リハビリ1―予約
受付で初診の旨を告げると、リハビリ室内の椅子に案内された。 見渡すと、広いスペースに色々な器具があり、多くの患者と理学療法士がリハビリに取り組んでいた。 そのリハビリ室に隣接して、作業療法室も見えた。
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待ち時間があったので、室内を見回すと、床に赤い梯子が描いてある!!! これこそ、パーキンソン病患者のための、訓練用キューである。
試しに私は、その梯子の上を歩いて見た。 杖も使わず、大股でスイスイと歩けるではないか! 梯子を往復して慣れてくると、梯子を見なくても、「普通に」歩けるのだ!!!
(訓練とは、こう言うことなのか・・)
と、なぜか自分で納得してしまった。
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やがて受付の女性がやって来て、初回予約の希望日と希望時間帯の候補を挙げてくれた。 私は次週の月曜日午前中にお願いしたら、予約カードに日時と担当の理学療法士の名を入れてくれた。 担当はY氏である。
そして妻と私は、挨拶を済ませてリハビリ室を出た。
所が、迷路なのである。 目的地は看板に書いてあるが、自分が戻るべき方向はどこにも書いていない。 微かな記憶を頼りに彷徨し、漸く見慣れた階段に辿り着いた。 全く、大病院は、迷路である。
その後、会計と処方を済ませて帰路に着き、長い半日が終わった。