転倒事故34―おっとっと
一家で妻の運転する車の乗り込み、市内のとんかつ屋に向かった。 そしてその駐車場では、私が降りやすい様に車の左側を開けて停めてくれた。 折角の妻の配慮であったが、車から降りる時に、バランスを失ってしまった。
上半身は車から出て前へ進んだのであるが、足が付いて来なかった・・ そのため「おっとっと」と突進しそうになり、ブロック塀に右手を突いて体を止めた。 この時、骨折した左腕を庇い、転倒しないために、左膝をアスファルトに着いた。 しかし庇った積りではあったものの、肝心な左肩を痛めてしまったのであった。
所が、急な事で体がすくんでしまい、自力では立ち上がれなくなってしまったのである。 妻が私の背後に廻り身体を持ち上げ様にも、女の力では無理だ。 妻が長男に促し、正面から握手をする様に右手を引いてもらい、やっとの事で立ち上がれた。
立ち上がって歩き出すと、普通にあるけるのである。 そのため、無事に家族でランチを楽しめた。
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帰宅してズボンの裾を上げてみると、多少表皮に擦りむけた跡があるだけだった。 しかし、左腕の痛みが取れ、元にもどるまでに1週間掛かってしまった。 つまり回復が、往復で2週間遅れた事になる。
なぜそんなところで転んでしまったのか、不思議に思う読者もいるだろう。 この病気は動き出しが難しく、狭い場所を通るのが苦手なのである。 つまり自動車の昇降が難しいのだ。 車から降りても、体の向きと足の位置とが合致しないので、すくんでしまう。
病気って、悲しいものである。