パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201203-1

2012年の3月下旬、7週間ぶりの脳神経内科の受診日となった。 予約時刻である15:3020分ほど前に、妻の運転で総合病院に到着した。 診察券を受付機に通し、脳神経内科の前で待っていると、予約時刻から程なくして「中待ち」に呼ばれた。

 

中待ち用のソファーに腰掛けて待っていると、壁に新しいポスターが掲示されていた。 多系統萎縮症と類縁疾患の家庭看護に関する、パネルディスカッションの開催案内である。 定員は80名であるが、申し込めばインターネットのライブ配信を受ける事ができるそうである。 外出の難しい患者や家族には、配信の方が便利であろう。

 

そんな事に感心しながらそのポスターに見入っていると、診察室の扉が開いて、I医師の姿が見えた。 そう、自分で開けたのである。 理由は、私がソファーから立ち上がる様子を観察したかったのであろう・・

 

呼ばれて診察室に入り、診察券を提示した。 もう「顔パス」で十分であるが、診察室の入り口にその旨のポスターがあったからである。 I医師も、敢て診察券は見なかった。

 

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私は杖を妻に渡し、患者用の椅子に掛けた。 そうして、定番であるメモを渡した。

 

前回受診以降の症状の変化

 

?      症状に、特に変化は無かった。

?      但し、1月下旬発生の転倒事故の影響が残った。

      安静(=運動量低下)による、筋力の低下。

      不自然な姿勢(=左腕の固定)による、バランスの悪化。

      再度の転倒防止のための、杖の常用。

 

I医師はそれを読み、次の様にコメントし、安堵を示した。

 

   「この『特に変化が無かった』と言うのが、よかったわ」

 

と。 つまり、転倒事故を受けて症状が悪化したのでは? ・・と言う懸念を持っていた様である。

 

そして、整形外科のカルテをモニターに出し、

 

   「(左腕の振幅は)90度(=水平)まで、許可・・ね」

 

と、確認した。