パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒事故28−リハビリ

診察の最後は、リハビリの指導である。

 

MM医師は私に椅子から立って、下げた左腕を前後に振って見る様に求めた。 私は左腕を振りながら、徐々にその振幅を増し、最後には前方ほぼ水平まで上げられた。

 

次に、左右に振る様に求めた。 しかし、こちらは水平までは及びもしなかった。 きっと方向により、関節に拘縮があるのが分かったのだろう。

 

MM医師は急に振り返り、カレンダーに目を遣った。 そして

 

   「次回(の診察日)は、いつにしましょうか? ○○日か、○○日か・・」

 

と、候補日を2つ挙げてくれた。 それぞれ、2週間後と3週間後である。 まぁ、安定し、特別な不安もないので、3週間後でお願いした。

 

すると、リハビリについて、こんな指導があった。

 

   「それでは最初の2週間は腕を水平まで、その後は上がる所まで上げてイイですよ」

 

と言いながら、MM医師は椅子に座ったまま、自分の腕を高く上げて見せた。 フムフム、これで大体の様子が分かった。

 

   「もし十分上がらなかったら、奥さんに手伝ってもらってもイイし・・」

 

とも添えた。 妻は反応しなかったが、別の質問をした。

 

   「あのぉ・・ このベルトは(まだ)しておいた方が良いんでしょうか?」

 

   「ああ、もう要りませんね。」

 

   「じゃあ、三角巾は?」

 

   「そうですねぇ・・ 家ではしなくても良いでしょうが、外出する時は付けた方が良いでしょうね・・ 周囲が注意してくれますし・・」

 

と言う事になった。 これで、あの不便な拘束から開放されたのであった。

 

こうして診察は終了したので、妻と私は礼を述べて診察室の扉を閉めた。