パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒事故22―三角巾とリハビリ

 

妻は前々から、毎日使っている三角巾の汚れが気になっていた。 事故1ヶ月、常に着用しているので、確かに汚れてきた。 そこで妻がMM医師に替えてもらえないか尋ねると、1枚しか保険適用でないらしい。 すると看護師が、

 

   「(病院の)売店でも売っていますし、この前、百均にもあったわよ」

 

と教えてくれた。 更に、

 

   「家庭で(三角巾を洗濯している間)は、風呂敷でもイイし、奥様のスカーフでもイイのよ」

 

と、教えてくれた。

 

   「まま、奥様のスカーフをそんな事に使っちゃ、イヤでしょうかど・・」

 

とも、付け加えた。

 

   ――――――――――――――――――――――――

 

   「そろそろ、腕を動かしましょう」

 

MM医師はいい、リハビリをうながした。 肘から先は、ドンドン動かした方が良い…と言う。 問題は固まった肩関節だ。 それには腕を下げ、自重でブラブラさせるらしい。 でもそれだけでは分からないので、

 

   「先生、どんな風に(するん)ですか?」

 

と妻が尋ねると、MM医師は椅子から立ち上がり、上体を少し屈め、右手を机に付いた。 これで下を向けば、丁度「反省猿」の格好だ。 そして左腕を力なく下げた。

 

   「この状態で、こうやって腕を振るんです」

 

と言うので、私も三角巾を外して真似てみた。 するとMM医師は私の左腕を取り、

 

   「もっと動きませんか?」

 

と、私の腕を振った。 それまで自分としては精一杯大振りをしていた積もりだったが、その倍の角度位腕が振られた。 MM医師は、

 

   「どうですか、痛いですか?」

 

と訊いたが、そりゃ当然である。 私は

 

   「ええ、腕が後ろに振れた時に・・」

 

と答えた。 でも痛みから逃げていては、リハビリにならない。 そして今度は、

 

   「腕を左右に振って見て下さい」

 

と促した。 丁度、植木等の「スーダラ節」の格好にソックリ!