パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201202-4

I医師はメモの最後に目を留め、感心した様な口調でコメントをした。 そこには、こう書いておいた。

 

服薬アドヒァランス

服薬率: 146/147

1月8日、昼の分を飲み忘れたが、症状発現の程度差は、余り感じられなかった。)

 

   「この『アドヒァランス』と言う言葉が出てくる所が・・」

 

途中で、妻が遮る様に発言し、以下のやり取りが続いた。

 

   「それ・・ 主人が長男に訊いていました。」

 

   「そうだったわね? 確か医学部の・・ 今、何年生?」

 

今度は私が遮った。

 

   「4年です。 もう直ぐ5年生になるので、CBTやオスキーで汲々としていますよ。」

 

   「オスキーねぇ・・」

 

と、I医師は顔を曇らせた。 きっと、オスキーには良い思い出が無いのだろう。

 

   ―――――――――――――――――――――――――

 

さて、いよいよ診察である。 最初は眼振のテストだ。 I医師は急に真顔になり 例によって、

 

   「これを目だけで追って下さいね」

 

と言い、医療用ハンマーを私の目前で上下左右に動かした。 ただ、今回は入念だ。 いずれの方向にも、3往復させた。 ただ、I医師からコメントは、無かった。

 

次は、歩行テストだ。 椅子から立ち上がり、私は診察室内を杖を持ち、しかし杖を使わず歩いた。 

 

最後は、姿勢反射障害のテストだ。 いつも通りI医師は私の背後に立ち、

 

   「足を肩幅に開いて・・ 私が肩を引きますから、倒れない様に耐えてくださいね」

 

と言い、2回引いた。 私は姿勢を崩す事も無かった。

 

I医師と私は椅子に戻り、私の現在の症状を、こう評した。