「ずかつ土」のルーツを辿ると・・ (続)
農機具小屋を整理して出てきた農具・「犂」(すき)が、熊本の東洋社で製造されたものらしい事が分かった。 そこでインターネット上で検索すると、Wikipediaの「プラウ」に以下の記述があった。
「文久3年(1863年)、熊本県の田上伝蔵は長床犂を製造、昭和2年に東洋社と社名を改め、同社が製造する犂を『日の本号』と命名した他、昭和22年に二段耕犂を発明する。既に農機事業からは撤退したが、現在の日立建機ティエラである。」
将にこれである!
事実、「號本の日」(號は号の旧字体)の刻印もある!!!
http://img.pics.livedoor.com/011/b/a/ba3b4dc6e6b3c72a7f9d-1024.jpg
と言う事は、「ずかつ土」は「土つかず」の事だったのであった。
http://img.pics.livedoor.com/012/0/9/096bfc986d6df542224b-1024.jpg (再掲)
耕して行っても土が刃に付着しない、作業効率の良さを誇っているのだろう。 これで、農具の正体が判明した。 確かに義父が存命だった頃、牛を飼っていた。 それらは何れも乳牛であったが、トラクターが無かった時代は、農耕牛も兼ねていたのであろう。
最後に歴史の話題を、もう一つ。 例の東洋社の「その後」を紹介しよう。
http://www.tiera.co.jp/gaiyou1.html
ここには書いてないが、日立建機ティエラは、2009年6月30日に農機事業から撤退している。 そのためインターネット上には、
「日ノ本トラクターの部品を探しています」
と言う書き込みが頻出している。 でも本当は、(後期には)クボタのOEMだった様だ。