運転免許証の更新(続)
「足でも、悪いんですか?」 (係官)
と尋ねた。 ここで肯定してしまうと、適性検査をうけなければならず、場合によっては免許証が再交付されない事もある。 咄嗟に、私は
「いえ、ちょっと腰痛で・・」 (私)
と腰に手を当てて答えた。 腰痛で整形外科に通っていたので、嘘ではない。 それに、足が悪い訳でもない。 すると係官は、
「大丈夫ですか? これから講習で、椅子にずっと座っていなければならないんですが?」 (係官)
と、尋ねた。 私は明るく、
「ええ、それは大丈夫なんです!」 (私)
と答えたら、申請書の健康チェックの欄外に、何かを書いて、OKしてくれた。 ここさえ通れば、後は問題となる関所はない。
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別室で写真撮影をし、30分間の優良者向け講習を受講したら、一通りのコースが終了となった。 ベルトコンベヤーに乗っている感じだが、後は交付を受けるのみである。
指定された窓口で手札の番号を呼ばれたので、引換券を渡したら、5年間有効の新免許証が渡された。 免許証の顔写真を見ると、5年分歳をとった自分がそこにいた。 そして免許の種類が「普通」から「中型」となっていた。
講習での案内の通り運転免許証を同じ室内に設置してある機械にかざし、4桁の暗証番号を2個入力すると、免許証内のICチップの内容が読み出された。
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今回は何とか乗り切れたが、次の更新となる5年後は分からない。 その時の自分のQOL・ADLは、どのレベル(ヤールステージ)なのだろう・・