パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

整形外科の受診―15(最終回)

2011年12月の下旬、会社勤務が終わってから、M整形外科クリニックでリハビリを行いに出掛けた。 実は増量処方を受けた直後なので、体調がよい。

 

いつも通りストレッチ後、発声練習に入った。 口の筋肉の準備運動後、腹式呼吸で「あーーーー・・・」と言うのである。 薬が効いているためか、長く発音できた。 これを聞いていていた理学療法士H士は、

 

   「長く出来ましたねぇ」 (H士)

 

と、小さく拍手をしてくれた。 その他にも、拍手をしてくれた場面が二回ほどあった。 H士はリハビリを継続している効果と思ったかも知れない。 でも、薬が増えた事は、あえて言わなかった。

 

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その後、歩行訓練やラジオ体操の一部を行い、一通りのルーチンが終了した。 そして、H士は卓上カレンダーを持ってきた。 次回の予約のためである。 私は、

 

   「来週は?」 (私)

 

と、一週間後の同曜日を指定した。 所が、一週間後の夕方には、もうクリニックは年末年始の休みに入ってしまうと言う。

 

するとH士は、来年1月のカレンダーを出してきた。 ん? 年内一杯でリハビリを終了する事を、M医師から聞いていないらしい!?! 仕方がないので、私はこう告げた。

 

   「前回M先生を受診した時に、年内一杯で区切ってみる・・と言われたんですが?」 (私)

 

その後、こんなやり取りが続いた。

 

   「はい、そうなります。 そして、『もしリハビリを(継続)した方が調子よかったら、また来ればイイんじゃないですか』とも言われました。」 (私)

 

   「では日常の中で、学んだ事を活かして行って下さい。」 (H士)

 

   「本当に長い間、大変お世話になりました。」 (私)

 

と、私は深々と頭を下げた。

 

こうして3ヶ月に亘ったリハビリを「卒業」したのであった。