パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察―201110-3(姿勢反射障害のテスト)

I医師は、リハビリの有効性について、こんな事を教えてくれた。

 

   「リハビリって、大切よね! (リハビリを)やった人とやらなかった人で、10年後には(ADLに)大きな差となるのよねぇ。」 (I医師)

 

この「10年」と言う余りの時間の長さに実感が無く、妻も私も言葉が出なかった。

 

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その後I医師は椅子から立ち上がり、私にも立ち上がる様に促した。 そして私の背後に立ち、こう言った。

 

   「私が肩を引きますから、なるべく耐えて下さいね?」 (I医師)

 

そして、両手で私の両肩を、クッと引いた。 私には、難なく耐えられた。 するともう一度、先ほどより強く引いた。 これにも十分耐えられた。

 

3回目はもっと強く引くのだろうと予想して、今度は自分の重心を少し前に置いた。 すると、I医師は私の両肩を押したのである! 予想が外れた私は、その逆モーションにオットットとなりそうだったが、これにも何とか耐えた。

 

私の姿勢反射障害は、軽いと見たのだろう。

 

そこで私は整形外科クリニックで学んだ事を、実践してI医師に見せた。 それは両腕を大きく振り、「1,2,1,2・・」と掛け声を出しながら、その場で足踏みをするのである。 それを見たI医師は、

 

   「なんだ、できるじゃない!!!」 (I医師)

 

と、少し驚いた様子だった。

 

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椅子に戻る様に促されて腰掛けると、I医師は両手で私の両手を取り、こんな例を挙げた。

 

   「パーキンソン(病)の患者さんって、こうやって(両手を持って)1,2,1,2・・って声を掛けて(上げて)も、足がすくんで動けないのよ。」 (I医師)

 

つまり、自分で声(号令)を掛けて足踏みができるって、凄い事の様である。