パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

整形外科の受診―8(続)(相談)

その後、M医師はキーボードから電子カルテに、メモの内容を転記し始めた。 私は診察時間が勿体無いので、

 

   「あ、先生、このメモは置いて行きます」 (私)

 

と添えた。 M医師は再度メモに目を移し、

 

   「これは脳神経内科の先生が書いてくれたんですか?」 (M医師)

 

と尋ねたので、自分で書いた旨を答えた。

 

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M医師は、言葉を選んでいる様なユックリした口調で、パーキンソン病/症候群に対するリハビリについて説明してくれた。 その要点は、下記の通りである。

 

       パーキンソン病/症候群に特化したリハビリと言うのは、無い。

       目的は筋力トレーニングをして、筋力の維持(=ADL維持)をする事。

       (私の場合はまだ無いが)症状が進んだ時の、関節の拘縮を予防する事。

 

そして、関節について、

 

   「歯車様の拘縮ですか?」 (私)

 

と尋ねると、M医師は私の左右の肘を屈伸して、

 

   「あぁ、少しありますねぇ」 (M医師)

 

と、診断した。 そして、

 

   「今一番お困りの事は、どんな事ですか?」 (M医師)

 

と続けた。 私はメモの「強い症状」の欄を指差しながら、

 

   「歩行障害です。」 (私)

 

と答えた。 

 

それを受けて、M医師はリハビリの内容を説明し始めた。 その中には理学療法士による施術も含まれるが、問題点もあるからだ。 その問題とは、費用である。

 

   「理学療法が入ると、電気治療と違って人が行うので費用がかかるんです」 (M医師)

 

と。 そして理学療法士の施術は20分単位で、これだけで500600円掛かるという。 つまり、合計で1500円近くになり、

 

   「これを週に12回行うんです」 (M医師)

 

と、費用の概算を私に伝えた。 週2回ペースだと、月額12,000円にもなる。 それでも私が、

 

   「受けて見たいんです」 (私)

 

と言うと、理学療法士の予約を取る事になった。 そこで、M医師に礼を述べて診察室を後にし、看護士の案内でリハビリ室へ向かった。

 

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そこには長身で細身の男性の理学療法士が待っていた。 名をHと、名札を見せながら自己紹介した。 今日は予約を取るだけなので、翌日の10:30と決め、診察を終了した。