パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−16 (エピローグ − 中折れするも、思いを遂げる)

やがて、妻は甘い吐息と共に両脚を伸ばして、僅かにのけ反る様に全身を硬直させた。 これで、準備完了! 弛緩後、私は両脚に挟まれた頭を抜いて体を起こし、妻の膝を折らせて正常位になった。

 

でも慌てて、ただ突(つつ)くだけではだめである。 先ずは、入り口の位置を確かめて ・・と分かっていても、つい焦ってしまう。 場所が、分からない・・ この二週間のブランクは、大きい!?!

 

見かねた(待ちかねた?)妻が腰を浮かし、手を伸ばして竿を導いてくれた。 すると竿は妻の体内に、スーっと入っていった。

 

   (あぁ、気持ちイイ・・)

 

と思えた。 この、竿の先端で内部に分け入る感じ・・ 周囲の壁の暖かい感触が、懐かしさと共に伝わって来る。

 

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所が・・ 

 

久々の快感を楽しもうと思った矢先、妻の首の手術痕が目に入ってしまった。 正常位なので、将に眼下である! この傷跡を見ただけで、もうダメだ。 払拭しようとすればするほど、あの術後の妻の痛々しい姿が脳裏に次々と浮かび、萎えてしまったのである。

 

それはまだ傷跡の残る妻に無理やり挿入した罪悪感だろうか? いや、本人も応じているし、妻の体もこんなに反応している。 それに術後の恢復に問題は無く、セックスの負担は無いと思われる。 

 

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結局「中折れ」状態となってしまった。 あんなに意欲はあったのに、我ながら恥ずかしいやら情けないやら・・ でも、妻は何も言わないでいてくれている。

 

一旦抽送を止め、腰を押し当てたまま、硬度の回復を待った。 長い時間の様に思えたが、実際は23分なのだろう、抽送を再開した結果、何とか射精には至った。 俗に言う「半勃(だ)ち」状態のままだったが・・ 

 

それでも、二週間ぶりの快感だった。 そして夫婦共に健康であり、こうして交わる事ができる幸福感が湧いてきた。 まぁ、男というものは挿入して射精ができれば幸福感を味わえる(=満足する)、単純な動物ではあるが・・

 

でも、反省もあった。 始めから傷の見えない体位にすればよかったのである。 次は「松葉崩し」でも、試してみようかな?

 

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「妻の手術」シリーズは、これで本当に(!)完結となる。 まぁ、最後の2回のエピローグはオマケである。 興味本位の記述を不愉快に思われた読者には、この場を借りてお詫びを申し上げる。