パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−6 (手術日が決定!!!)

所が、W医師の判断は異なっていた。 もう少し長期に亘ってコントロールされる必要があるらしい。 そこで再び妻は内科のN医師(女性)を受診し、甲状腺ホルモン値(=血中濃度)を継続的にコントロールする事となった。

 

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N医師は、折角甲状腺ホルモンレベルが正常範囲に達したのに、なぜ手術をしないのか不思議がった。 最初は患者本人が手術を躊躇していると誤解していた。 でもそれがW医師の判断だと知ると、

 

   「折角(甲状腺ホルモンの血中濃度が)正常範囲になったのに、ねぇ・・」 (N医師)

 

と呟き、

 

   「今度は、低くなりすぎちゃう・・」 (N医師)

 

と懸念を口にした。 つまり、このままメルカゾールを漫然と続けるわけにも行かない。 そこで、メルカゾールとチラージンとを併用する事となった。 チラージンとは、甲状腺ホルモンそのものの製剤である。

 

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そして両剤の処方を受けて2週間、妻は再々度の外科受診となった。 今度こそ!

 

甲状腺ホルモン値が長期に亘ってコントロールされている事を知り、W医師は手術の日程の相談を、妻に持ちかけた。 勿論、W医師の第一提案で進めてほしい旨を答えた。 その結果、直ぐに20116月の下旬と決まった

 

そして、全てがこの日に向けて準備された。 先ずは手術の概要やリスクの説明、術前検査(全身麻酔となるので、循環器も含む)、入院準備などである。

 

手術のポイントは2つあった。 それらは反回神経と、副甲状腺である。

 

では、甲状腺全摘出手術のポイントとなる反回神経副甲状腺とは?