パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−3 (甲状腺の異常)

 指定された日に、妻はその総合病院で、甲状腺の超音波検査を受けた。 検査そのものは、痛くも痒くもない。 ただ首にプローブを当てるだけである。

 

しかし、その結果を受けての再診でY医師から告げられた内容こそ、将に「衝撃的」と言う他はない。 影が見つかったのである。 しかも、左右両側(りょうそく)に・・

 

Y医師は

 

   「こりゃ、もう・・ 外科の領域だなぁ・・」 (Y医師)

 

とつぶやいた。 既にこの段階で、Y医師は手術の必要性を示唆したのである。

 

つまり、妻は今度は外科を受診するハメになった・・と言う事である。 同じ総合病院での外科の担当医は、W医師である。

 

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W医師は超音波検査での影の存在を知り、甲状腺癌を疑った。 そして超音波のプローブを当てながら左右3ヶ所ずつ、計6ヶ所の細胞診を実施した。 すると病理検査の結果、左右の甲状腺から、確かに癌細胞が発見されたのであった。

 

甲状腺癌といっても、種類がある。 妻の場合は、発症頻度の最も高い「乳頭癌」らしい。 それは組織の病理検査で、癌細胞に封入体が検鏡された事による。 同じ癌でも「未分化癌」でなくてよかった・・と、思う他はない。

 

また同時に撮影した肺のCT像でも、転移はなさそうである。 ここでも早期発見が功を奏した・・と、思う他はない。

 

因みに、この頃の血液検査では、肝臓に対する検査項目の数値は、正常範囲に入っていた。 では、あれ(=GOT/GPTの異常値と、その後の自然治癒)は何だったのだろうか・・と言う疑問が、未だに頭から離れない。

 

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しかし、肝臓の異常を知り、甲状腺ホルモン値を検査する ・・ 流石は、名医である。しかもその段階で、甲状腺の触診をした訳でもない。 その脈絡は未だに不明である。

 

長男の説では、脂質代謝に異常がある場合は、その原因の一つに甲状腺ホルモンの過剰があると言う。 そう言えば妻は血液検査で、正常範囲だったものの脂質の項目がギリギリ高値だった。

 

益々、「風桶」である。