パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−2 (肝臓の名医、Y医師)

 妻は同じ総合病院の内科にて、Y医師の指示の元、再度の血液検査を受けた。 この頃になると、年は変わって2011年となっていた。

 

血液検査は何度も受けているが、「肝臓」と言う事で、きっと一般検査とは項目が異なるのであろう。 そこで、検査結果の出た頃を見計らって、評価を窺いにY医師の再診を受けたのだ。

 

その結果も、十分に衝撃的であった。

 

GOTGPT等の肝臓の状態を示す指標は改善傾向にあり、未だ逸脱はあるものの正常範囲に近かったのである。 つまり、「自然治癒」である。 これには流石の名医も、首を傾げた。

 

衝撃的だったのは、同時に測定した甲状腺ホルモンの血中濃度だった。

 

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検査の結果、血中の甲状腺ホルモンの濃度が高い事が判明したのだ。 同時に測定したTSH(甲状腺刺激ホルモン)が検出されない事からも異常が明らかだ。 これらのホルモンは甲状腺ホルモンの血中濃度の維持のため、互いに負帰還(Negative Feedback)の関係を有しているので、教科書通りである。

 

つまり、甲状腺機能亢進症(バセドウ病?)を罹患していたのであった。

 

そこで、Y医師は

 

   「甲状腺の超音波でも、撮ってみましょうか?」 (Y医師)

 

と、妻に撮像を勧めた。 この段階では恐らく、腫脹の有無を知りたかったのであろう。 患者とすれば、

 

   「えぇ・・ お願いします」 (妻)

 

と言うしかない。 するとY医師は早速、院内検査部の予約を取った。