パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

妻の手術−1 (大腸の異常? 肝臓の異常?)

 さて、これまで私のパーキンソン病の話題ばかりであったが、実はこの間、妻の体にも大変な事が起こっていた。 少し長いのであるが、紹介しよう。

 

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20116月下旬、妻が甲状腺の全摘出手術を受けた。 病名は「甲状腺癌」である。 細胞診の結果は乳頭癌だったので、まぁ、同じ「癌」でも大人しい方である。

 

実はここに至るまで、数々の偶然に遇っている。 端緒から振り返ってみよう。

 

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201011月、妻は近所のS医院で市の検診を受けた。 その結果、血液検査で大きな異常はなかったのだが、2検体の内、1検体で便潜血反応が陽性となってしまった。 そこでS医師の薦めもあり、隣接市の総合病院で大腸ファイバースコープの検査を受ける事とした。 私が掛かっている総合病院とは、別の病院である。

 

妻は早速S医師からの紹介状を携えて、その総合病院へ出向いた。 そして消化器科の受診を申し込んだ。

 

内視鏡の検査の前には、C型肝炎やHIVウィルスへの感染の有無を調べるのが、通例である。 勿論、いずれに対する感染もなく、無事に大腸ファイバースコープの検査を受ける事ができた。 

 

でも、その結果は衝撃的だった。

 

大腸には異常はなかったのであるが、肝機能に異常が発見されたのである。 俗にGPTとかGOTとかよばれる肝臓特有の酵素が、血中に異常なレベルで検出されたのだった。 これは、肝細胞の破壊(=肝障害)を意味する。

 

そこで妻はその総合病院の消化器科から、肝臓の専門医のいる内科へと移された。 担当は、肝臓の名医・Y医師である。