パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

古巣の友人

 20116月中旬、以前勤務していた会社の後輩から、メールが入ってきた。 当時の友人が定年退職を迎えたので、お祝いの会を催すと言う。

 

電車に20分ほど乗り、案内メールに添付してあった地図の通り歩いた。 行きは、意識して歩いていたので、「普通」であった。 程なく会場のソバ屋に到着したら、懐かしい面々が、揃っているではないか!!! 中には15年ぶりに会う人もいる。

 

   ―――――――――――――――――――――――――

 

いよいよ・・の段になって、幹事から急に乾杯の挨拶が振られてきた。 退職してから15年経ってもご指名を戴くのは光栄であるし、想定内でもあった。

 

   「無事にご定年を迎えられました○○さんの、これからの人生が実り多き事を祈って、更には本日ご参列の皆様のご健勝を祈念しまして・・ カンパーイ!!!」 (私)

 

と、ありきたりの音頭をとった。

 

「飲み放題」プランと言う事なので、生ビールの中ジョッキを3杯干し、レモンサワーを注文しようとした。 ・・が、アルコールが進んだせいだろう、構音障害が酷くなってきた。 ウェイターに「レモンサワーを一つ!」と、大声が出せないのである。

 

   (これは拙い・・)

 

と思い、宴たけなわであったが、2時間ほどで先に失礼をした。

 

   ――――――――――――――――――――――――――

 

帰りの足取りは、極めて悪かった。 駅のコンコースが、「普通」に歩けないのである。 つい前傾姿勢となり、突進歩行が出てしまうのである。 歩くより走った方が動作が自然で、楽なのである。 まぁ、駅なので、電車に急いでいる様にも見え、不自然ではなかっただろう。

 

帰宅後も、グロッキーであった。 フラフラし、疲労感も強かった。 脱力感があるので、何をするのも億劫で、緩慢なのである。 入浴し、布団に潜り込むのも、やっとの思いだった。

 

アルコールに、めっきり弱くなった。