パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

破顔一笑と記念撮影

 I医師はデジカメを私の顔にむけた。 そしてコアラと写っているその写真を私の顔の横に並べる様に私に促したのである。 そして、

 

   「(撮った写真を)Tに送りますから」 (I医師)

 

と言い、

 

   「ハイ、笑ってぇー・・」 (I医師)

 

と、笑顔を催促したのである。 勿論、私は『作り笑顔』ではあるものの、ニコリとした。 すると、I医師は

 

   「もっと、笑ってぇー!」 (I医師)

 

と、言うのである。 私は口角を更に上げ、精一杯の笑顔を作った。 すると・・

 

   「もっと、もっと、笑ってぇーーー!!!」 (I医師)

 

と。 もう、診察と言うより、記念撮影会である。 そう思うとT医師がその写真を見てニコニコする様子を想像してしまい、本当に可笑しく思えてしまった。

 

私のその失笑をシャッターチャンスとして、I医師は逃さなかった。 でも、これでは「笑顔」と言うより、「破顔一笑」である。

 

自分としては写り具合が気になったが、それをデジカメの画面で確かめる勇気(?)も無かった。 きっと、不気味に違いないからである。

 

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さて、診察も記念撮影(?)も終了し、いよいよ処方となった。 では、I医師の処方とは?