パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

ふ、不整脈???

I医師は私の左手で脈を診ながら、

 

   「不整脈・・ って、言われた事はありませんか?」 (I医師)

 

と、私に尋ねた。 毎年会社の定期健康診断で心電図を撮っているが、何ら指摘を受けた事もない。 実際、私はその心電図を見てもいるのだ。 そこで私は言われた事が無い旨、答えたのである。 もしかして急にI医師に手を握られて、期外収縮でも起こしたのであろうか?

 

すると、I医師はカルテに何か書きながら

 

   「あぁ、治療しなくってよいタイプ(の不整脈)ね・・」 (I医師)

 

と、つぶやいた。 これって、気になる言い方だ・・

 

I医師は脳神経が専門だが、循環器系にも強いのであろうか。 机の上には、家庭用の血圧計も置いてある。 そう言えば、前任のT医師は聴診は実施していない。

 

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次に、I医師は胸のポケットからペンライトを取り出して、私にこう言った。

 

   「この先を、目だけで追って下さい。」 (I医師)

 

そしてペンライトを私の目の前30cmほどに位置させ、極ゆっくりと上下左右に振った。 ペンライトの向こうには、私の目を凝視しているI医師の顔があったが、私の目はペンライトの先を追わなければならない。

 

自分ではちゃんと目で追えた積もりであったし、I医師から特別のコメントもなかった。

 

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更にI医師はそのペンライトを点灯、私の口に向け、

 

   「『あー』と言ってみて下さい」 (I医師)

 

と促した。 これは、構音障害の観察であろう、喉(口蓋)の動きを見ている様である。 更にI医師自身が舌を出したので、私もマネをして出した。 普通は、

 

   『ハイ、舌を出してみて下さい』

 

と、口頭で指示する所だろう。 でも、若い女性が舌を出す表情も、可愛いものである。 それはピンクの半円形だった。 繰り返しになるが、これらの一連は純粋な診療行為である。