パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒

 ゴールデンウィークに親戚が集合し、バーベキュー大会を開催する事が、恒例となっている。 20114月の下旬、バーベキュー大会に向けて、芝刈りをした。 芝はそれ程伸びていないが、刈り揃える事と芝生の落ち葉や小枝を清掃する目的である。

 

芝刈りは今年初めてであり、昨年秋に刈り止めをしてからほぼ半年振りである。 芝刈り機を納屋から出し、刃や回転部分に注油し、電源に接続して試運転をしてみた。 ウィーンと言うモーター音とゴーと言うブロワー音が同時にして、正常稼動を確認できた。

 

芝の刈り高を20mmに調整し、早速芝刈りに入った。 

 

が・・

 

芝刈り機を押していて、どうしても突進傾向になってしまう。 オマケに方向転換をしようとすると、バランスを失いそうになる。 特に後退歩が苦手だ。

 

実際、芝刈り機を持って後退した時にバランスを失い、後ろに倒れそうになった。 今考えれば、そのまま尻餅をついた方が、安全だったかも知れない。 その時は倒れるのを防ごうと、芝刈り機から手を放し、後ろを向いたのである。 

 

つまり、後退しつつ向きを反転するので、前進歩行となるのである。 前進なら、バランスを取り易い。 それに後退突進歩行は、前進のそれよりも危険である。

 

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・・と思ったものの、反転が間に合わなかった。 完全に向きを変えられず、横向きのまま転倒してしまったのである。 とりあえずコンクリートに両手をついて、事無きを得た。 とは言うものの、危なかったのは事実である。 ただ、体重を支えた両手の平は、ジンジンとした。

 

姿勢反射障害に動作緩慢が加わると、万が一の時に身構える事すら、儘ならない。 危険と言うより、悲しい・・

 

疲労感は強かったものの、どうにか芝刈りは完遂した。 そしていよいよ、バーベキュー大会を迎える。 集合した親戚の前で無様(ぶざま)な姿を晒したくはないが、発病後初の大会、さて今年はどうなる事であろうか・・