パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

T医師の事

 T医師の患者への、そして医療への、更には医学への姿勢は、常に謙虚で真摯である。

 

今回の診察で気付いたのであるが、T医師が使っている椅子は背もたれのみである。 これに対して患者用のは背もたれに両肘掛けまでいている。 これを知った時、

 

患者の方が立派な椅子に座って、随分と謙虚な先生だなぁ・・)

 

と思えた。 

 

でも、理由はそれだけでは無さそうである。 いや寧ろ、私の様に姿勢反射障害や運動失調の症状を有している患者が椅子から立ち上がる時の、支えとするための配慮でもあろう。 

 

いずれにしても、患者中心の医療を実践しているのである。

 

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そう思ったら、T医師自身の事が気になってきた。 待合室に掲げてある当番表を見ると、常勤ではなさそうである。

 

そう言えば、診察の途中、

 

パーキンソン病の(直接の)原因は、(中脳黒質の)神経細胞に特定の蛋白質が沈着するからなんですよ」 (T医師)

 

、学術的な事まで教えてくれた。 アルツハイマー病の原因は、脳の神経細胞にアミロイドと言う蛋白質が沈着する事である・・と、聞いた事がある。 これと似た病理なのかも知れない。 そしてパーキンソン病で脳の神経細胞に沈着するその蛋白質とは、α-シヌクレインの事だろうか?

 

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また、別の機会ではあったが、私からのある質問に対して、

 

   「(まるで)教授に試問されているみたいですねぇ・・」 (T医師)

 

と、冗談を言っていた。(後述) 

 

・・と言う事は、T医師は大学に在籍し、医療だけでなく医学研究や医学教育にも携わっているのであろうか。

 

しかし、関心を持つ事はよいとしても、これ以上は個人の詮索になってしまう。

 

参考文献 : http://www.jst.go.jp/pr/announce/20070216/index.html