パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

L-DOPAの処方

私が書いた、そのメモにある質問項目の

 

「病名は、パーキンソン病でしょうか? 多系統萎縮症でしょうか?」

 

に対し、T医師は戸惑いながら、こう言ったのである。

 

「そうなんですよねぇ・・」(患者が病名を知りたいのは、当然ですよねぇ・・)

 

「でも、4つ項目があると、それぞれに○が2つ、×が2つ付く状態なんですよねぇ・・」

 

つまり、パーキンソン病としての診断基準が4つあれば、2つが該当し残りの2つが該当しないと言う意味である。 4つの診断項目以外では、例えば抗パーキンソン病薬であるビ・シフロールによく反応する点はパーキンソン病らしいし、僅かではあるが画像で小脳に萎縮がある点は多系統萎縮症らしい・・と言う。 既述ではあるが、多系統萎縮症では抗パーキンソン薬への反応は弱い。

 

また、パーキンソン病との診断に否定的だったMIBG検査の結果も悩ましいのであろう。 

 

極めつけは、

 

「あと23年して、症状が固まってくれば・・」(確実な診断ができるんですけどねぇ) (T医師)

 

で、あった。

 

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結局、病名の診断は降(くだ)らなかった。 T医師も確定診断をしたいらしく、

 

TN先生とも相談したんですが、L-DOPAを処方して見ようと思うんです」 (T医師)

 

と。 L-DOPAパーキンソン病の特効薬であり、これに反応する事自体が診断確定の一助となる。 

 

但し、実際に処方されたのはマドパー配合錠、処方量は最小限(1回半錠、1日朝晩の2回)であった。 なお、ビ・シフロールは従来通り(0.125mg錠を11錠、13錠)である。 

 

因みに、TN先生とは同じ脳神経内科の医師(女性)である。 私もTN医師については、よい評判を耳にしている。

 

では、そのマドパー配合錠とは、どんな薬なのだろうか?