パーキンソン病患者の日常生活は?
歩行障害や姿勢反射障害で困っていて、普段の生活にもさぞかし支障が・・と、ご心配の読者もおられるかも知れない。 しかし私の場合はどちらの病気であろうと(まだ?)程度は軽く、また処方薬も奏功しているので、日常生活に不便はあるものの、支障と言う程ではない。
では、具体的にその様子を紹介しよう。
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現在、現役で会社勤務をしていて、職種は管理職である。 つまり、デスクワークだ。 通勤には自家用車を使っているが、短い通勤時間には恵まれている。 ま、普通に仕事はできている。 (社長はどう思っているか、知らないが・・)
実は、T医師からは車の運転は控える様に言われた事がある。 それは病気だからでなく、治療薬(ビ・シフロール)に起因する突発睡眠があるかららしい。 しかしこれまで、勤務時間中に傾眠傾向すら感じた事はない。
・・と言ったら嘘となる。 退屈な会議の時は、ついウトウトと。
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食生活も、ごく普通である。 特別な嗜好は、無い。 朝昼晩と、食事時間と量はほぼ決まっている。 時間が決まっているのは几帳面だからでなく、会社勤務のためである。
昼食は、妻の手作り弁当の事が多い。 ビタミンI(愛)が豊富だ。 それにしても、生命保険の受取人が作る弁当を喜んで食べているなんて、ブラックジョーク以外の何ものでもない・・等と揶揄する向きはないと思う。
夕食時には、多少のアルコールを妻と楽しんでいる。 野菜の多食を心掛け、カロリーの過剰摂取には留意している。
喫煙の習慣は、元々ない。
運動は、毎朝のウォーキングと夏の園芸作業(芝生のメンテナンス)くらいだ。
入浴も、問題ない。 洗髪も簡単だ。 誤解はないと思うが、残りの髪が少ないからではない。 入浴で困った事と言えば、妻の入浴中に私も一緒に入ろうとすると、嫌われる事くらいである。
トイレにも、困った事はない。 勿論、粗相をした事もない。 T医師から便秘の有無(自律神経の障害)を尋ねられた事があったが、兆候すらない。 野菜を多食している効果もあるのだろう。
睡眠にも、問題はない。 就寝の前には、妻とセックスを楽しむ事もある。 T医師から陰萎(いんい)(=勃起不全)の有無を尋ねられた事があったが、ちゃんと挿入もできるし、抽送は勿論、射精もできている。 それに、十分な快感と満足感も得られているので、妻には感謝している。
従って、浮気(=婚外性交)はしていない。
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2010年10月の段階で、T医師による診察と投薬治療の結果、歩行系の動作と構音に問題があるものの、日常生活を送る上での大きな障害はなかった。 多少の不便がある程度である。
ただ、この頃の薬効には波があった。 当時、まだ維持量に達していなかったかも知れない。