MIBG検査 −3
放射線による副作用もなく、無事にMIBG検査が終了した。 ・・と、思った。
所が・・
「それでは3時間後にもう一度検査しますから、○時○分までにいらして下さい」
と技師に告げられ、時刻を書いたメモを渡された。 その時刻までは、普通にしていてよいそうである。
そこで食事を済ませて院内で時間を潰し、指定の時刻までに検査室の前に到着した。 時刻になると名前がよばれ、再びシンチグラムの撮像を受けたのである。 今度は注射がないだけで、全く同じ検査であった。
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その後調べて分かった事なのであるが、注射直後の検査結果を「早期像」、3時間後のそれを「後期像」とよぶらしい。 これにより、次の情報が得られる。
? 早期像のH/M比
? 後期像のH/M比
? ?と?の数値の比較
? Washout rate(洗い出し速度)
そして、この4つの数値の評価により、パーキンソン病の確定診断に至るのである。
では、このH/M比とは何であろう。
心筋シンチグラムにおいてはMIBGの心筋への集積量を知りたいのであるが、その絶対値を知る事は、難しい。 それは投与線量の絶対値が(指数的に減衰するため)不明な事や、検出器の感度のキャリブレーションが難しい事からであろう。
そこでMIBG検査においては、臨床的には集積の起こらない部位(みぞおちの上の方)との線量(ピクセル数)の比率で集積度を評価する。 この比率こそが、H/M比である。
参考文献 : 下記URLの「定量解析法」の項目を参照されたい。