パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

MIBG検査 −2

 

パーキンソン病の検査として心筋シンチグラムを受けるために、放射性同位体で標識されたMIBGが静脈注射される事となった。

 

看護士によばれて、放射線管理区域内の検査室に入った。 先ずは指定のスリッパに履き替え、勧められた椅子に掛けると、左腕を出す様に促された。 看護士の手にはシリンジ(注射筒)が握られていたが、そのシリンジは半面がステンレスの外筒で覆われていた。

 

名前と生年月日を確認後、そのシリンジで静脈注射が始まった。 中の液は無色透明であり、放射能を帯びているからと言って光っている訳でもない。 (チェレンコフ光) 看護士も検査技師も、特別な防護服を着用している訳でもない。 それに、放射性物質が体内に入ったからと言って、ピリピリと感じられる訳でもない。 線量は、ごく僅かなのであろう。

 

感じた事と言えば、注射針を刺す時のチクリだけであった。 そして、15分間経ってから撮像するらしい。

 

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静注後数分経って技師に促されて、シンチグラムの機械の上に寝た。 イメージとしたら、CTMRIと同じである。 ただ、トンネルはなく、縦横1m・厚み60cm位の箱が足の上方にあるだけである。 その箱に、放射線の検出器が入っているのだろう。

 

頃合を見計らった技師が、検査上の注意を述べた。 ・・と言っても、

 

  「(検査中に)眠くなったら、寝ちゃっていいですよ」

 

とだけ。 そしていよいよ機械のスィッチが入り、開始となった。

 

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検査が開始されると、検出器の入った大きな箱が回転を始めた。 そして段々と胸部に競り上がってきた。 つまり、ゆっくりと螺旋を描くのである。

 

検出器が足先から胸部へ、そして胸部から足先へと往復し、25分間で検査は終了した。 しかし、MIBG検査自体はこれで終わりではなかったのである。