パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

衝撃の診察結果 − 脳神経外科

MRIとMRAの検査は、それぞれ2010年の2月の予約となった。 指定された日に行くと、固定された頭を大きな機械のトンネルに入れさせられた。

 

検査が始まると、ガガガガ、ピピピピ、ドドドド・・と言う騒音に包まれたが、特別痛くも痒くもない。 MRIもMRAも、20分間位の検査時間であったろうか・・

 

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そしていよいよ、診断結果の出る日となった。

 

診察券を受付の機械に入れると、受診番号が印刷された紙が出てきた。 待合室のパネルには、現在診察中の患者の受診番号が表示されているので、あと何人か・・の順番が分かる仕組みとなっている。

 

そして前の患者が終わり、いよいよ自分の番となったのである。

 

ドキドキしてきた。 何の病気か、明らかになる時がやって来たのである。

 

所が、なかなか呼ばれない。

 

  「(何か重大な病変でもあったのだろうか?)」

 

と、不安は増して来た。 自分の心臓の鼓動が、聞こえる様ですら、あった。

 

  「(告知の方法でも、考えているのだろうか?)」

 

と、良くない事まで、頭をよぎった。

 

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やがて看護師に名前を呼ばれ、診察室に入った。 医師は、マウスを操作して、画面を見ていた。 私の不安は的中した・・と思った瞬間である。

 

型通りの挨拶を交わして、診察結果が告知された。 それは、予想外のものであった。 医師は私に、こう告げたのである。

 

  「結論か5言うと、正常ですよ」

 

と。 そして、画像を見せながら、色々と説明してくれた。

 

  「過去の脳梗塞があると、白く出るんですよ」

 

とか、MRAの3D画像を示し、マウスでドラッグしながら、

 

  「ここに(血管の)瘤があると思ったのですが、別の角度から見ると、重なっていただけなのです」

 

とか。 その他、CTでも脳の萎縮も見られないと言う。

 

長い待ち時間は、医師が画像を診断し、評価していた時間だったのであった。

 

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異常が無かった・・と言う安堵感と、じゃあ何の病気なのか・・と不安感が交錯したまま、病院を後にした。