パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ323―担当はH士

2016年7月中旬の今日は、総合病院にて診察を受ける日だ。 以前、折角病院に行くのだからその前にリハビリも受けたい旨を申し出たら、いつものI士は不在なので、代わりの理学療法士が施術する事になっていた。

 

そして、いつものM医師ではない、若い医師の予診を受け、待合椅子に掛けていると、男性が、

 

   「少し早いのですが、よろしいでしょうか?」

 

と寄って来た。 そして、首から下げた名札を示し、

 

   「Hと申します」

 

と名乗った。 そう、今日のピンチヒッターである。 勿論、早くやる事に異論はない。

 

すると、空いている台を探して清拭した。 そして改めて挨拶を交わし、施術開始となった。

 

   ―――――――――――――――――

 

マッサージ・ストレッチ等は、I士のそれとほぼ同じだった。 ただ全体として、遠慮があるのか、力は8掛けであった。

 

で、後半に

 

   「では、向こうの部屋で階段の練習をしましょう」

 

と言い、私に靴を履く様、促した。 そして、半階下のジムに行った。 ただ、私は方向転換が苦手なので、そこだけユックリと歩いた。

 

で、ジムの壁際に練習用の階段が置いてある。 勾配の緩い4段のステップとそれより勾配のきつい4段のステップが90度違って設置してあり、夫々の両側に手摺りが付いている。 前者は駅の階段、後者は家の階段のイメージである。

 

H士は私に、①緩勾配側から昇り急勾配側から降りる、②急勾配側から昇り緩勾配側から降りる、③緩勾配側の昇り降り、④急勾配側の昇り降りを取り混ぜて実施する様、指示した。 私は階段の昇降は得意なので、手摺りを使わずにやって見せた。 勿論、H士は私の階段昇降能力を評価した。

 

さて、元のリハビリ室に戻り、残り時間を歩行訓練に使った。 今回は以前やった事のあるものである。 即ち、立位で右脚を太腿が水平になる位まで高く上げ、その膝を左手で叩く。 続いて上げた右脚で着地する。 左右を入れ替えて同じ動作をする。

 

この動作の意味は、幾つかある。 先ずは片足立ちのバランスである。 続いて高い脚上げ動作である。 そして、一歩一歩着実にユックリと歩く事(歩行リズム)であり、最後に上半身の回旋運動である。

 

本当は、まだあるかも知れない・・

 

こうして、H士によるリハビリが終了した。 壁時計を見ると、予定終了時刻の10分前である。 しかし、その分早く始まったのであるから、納得である。