診察201606―3
折角メモを書いてきたので、置いて来た。 そこには、ここ2週間のF医師による処方について、書いて置いた。
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(3) PSPの各臨床病型と処方薬の効果(仮説と文献例) (PSP=進行性核上性麻痺、PD=パーキンソン病)
⑩ ドプスはPSPによるすくみ足にも有効である。*1
⑪ 抗PD薬は、PSP-Parkinsonismに有効である。*2 他の臨床病型でも、初期に一時的に有効。*3
⑫ 抗PD薬は、PSP-PAGFには無効である。*4 (PAGF=純粋無動症)
・ マドパーがPSPに無効なのは、セカンドオピニオン後の鑑別診断で明らか。
→ それまで3錠だったが、5.5錠に増量するも効果なく、3錠に戻した。
・ ビ・シフロールには円背化の副作用がある。
→ そこで、最高1.5mgから0.25mgまで減薬した。 最終的には0mgに?
・ マドパー並びにビ・シフロールを減薬するも、症状に自覚できる変化は無かった。
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*1:ドプスの添付文書 (http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169006C1039_2_11/)
(但し、効能効果の欄に「パーキンソン病(ヤール重症度3以上)におけるすくみ足・たちくらみの改善、シャイドレーガー症候群・家族性アミロイドポリニューロパチーにおける起立性低血圧・失神・たちくらみの改善、起立性低血圧を伴う血液透析患者におけるめまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感の改善」とあるが、PSPに関連する記述は無い。)
*2:(PSP)診療とケアマニュアル - SQUARE - UMIN一般公開ホームページ.
http://plaza.umin.ac.jp/neuro2/pdffiles/PSPv3.pdf
(P9-10のQ4-7の(1)に(PSP-Parkinsonismは)「パーキンソン病と区別がつかないような症状ではじまり、L-dopa 製剤(メネシット、マドパー、ネオドパストン、イーシードパールなど)の効果が認められ薬物療法として、パーキンソン病治療薬や抗うつ薬が用いられます」との記述あり。)
*3:難病情報センター|進行性核上性麻痺
http://www.nanbyou.or.jp/entry/4114
(7.に(PSPの)「薬物療法として、パーキンソン病治療薬や抗うつ薬が用いられますが、効果はあっても一時的です」との記述あり。)
(*2の8.にも同様の記述あり。)
*4:(上記の*2と同じ)
(P11のQ4-7の(2)に(PSP-PAGFは)「パーキンソン病の症状と似ていますが、L-dopa 製剤の 効果はないと言われています」との記述あり。)