パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

ロッキーの夏 - 滞米生活、その8

運転免許を取得し、車も手に入れました! さあ、早速ドライブです。

 

私が暮らしたコロラド州北部の街・フォートコリンズはロッキー山の裾野に位置し、既に標高が1400mもあります。 休日には友人と誘い合って、よくロッキー山国立公園にピクニックに出かけました。

 

アパートから車で西に15分程走ると、道路に勾配が付いてきます。 すると草原に柵があり、道路を目の粗いグレーチングが横切っているのです。 ここが放牧エリアの境界で、蹄(ひづめ)を持つ家畜はこれを渡れません。 やがてHorsetooth Reservoir(ホーストゥースレジヴォエ、馬の歯貯水池)に来ます。 下記の地図で、街の西にある南北に長い湖がそうです。

 

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%B1%A0/@40.552557,-105.3009019,11z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x876949089dd4d805:0xf416a4d86cfa92ae!8m2!3d40.5779939!4d-105.1639082?hl=ja

(地図中、1~2段階程、ズームダウン(=マイナスをクリック)してみて下さい。)

 

尚、トランクに人数分の飲料水と毛布を入れておくのは、山をドライブする時の常識です。 山中で車が「万が一」故障した時のためのサバイバルですね。 私の場合は一人分ですけれど・・ (寂)

 

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湖の脇を通り山道にかかると、黄色い交通標識が見えます。 中央には飛び跳ねている鹿の影が描いてあり、その下には「Game Crossing」と書いてあります。 (下記URL)

 

   http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20171203/20171203222043.jpg

 

最初はこのGameの意味が分かりませでしたが狩猟動物の事でした。 標識の意味は「動物の飛び出しに注意」と言う所でしょう。 つまり大型動物と衝突し運悪くエンジン部分に損傷を受けると、上記の「万が一」となってしまうからです。 因みに、コロラドでは前方に動物避(よ)けのバンパーを付けた車を良く見かけました。

 

出発から1時間、段々と山が深くなり、道路沿いに渓流が見えてきます。 目的地は近くなってきました。今度は魚が飛び跳ねている標識があり、「No Bait」と書いてあります。 これは「生き餌」を使った釣りは禁止で、「擬似餌」(毛鉤やルアー)を使え・・と言う意味です。 魚は、鱒です。 Rainbow Trout(ニジマス)やGerman Trout(ドイツマス?)がいます。 尚、魚を釣るためには許可証が必要です。 (次回の日記に、乞うご期待。)

 

河原で平らな所を見つけて荷物を置き、ここを拠点として色々と遊びます。 そして、お腹が空いてきたら待望のバーベキュー! 皆でワイワイ、ガヤガヤと談笑しながらロッキーの大自然を満喫します。

 

以上、ロッキーの夏の一コマでした。

 

排気量4000ccのアメ車 - 滞米生活、その7

 

自動車の運転免許を取得しますと、次は車ですね。 私が滞米中に転がしていたのは、Rambler Ambassadorと言うアメ車でした。 4000ccです! 後ろには、キャンピングカーをトーイングするための器具まで付いていたました。 でも、維持は大変でした。 例えば・・

 

コロラド州北部のフォートコリンズでは、冬に何度かストームが来ます。 この時は一晩で30cm以上積雪する事も珍しくありません。 翌朝は出勤前に、自動車を雪から掘り出す(!)のが大変でした。

 

そして、冷えたエンジンは大抵かかりません。 そこでボンネットを開け、エァフィルターの蓋を外して、揮発性ガスのスプレーをキャブレターに向けてシューーーッと掛けるのです。 (中身はエーテルだと思います。) これだけで大抵は始動します。 それでもダメな時は、ブースターケーブルのお世話になります。 ですから米国では「前向き駐車」は、してはいけないのです!

 

日本では向きが逆ですよね? 仕事が取れずにガッカリして駐車場に戻りますと、そこの看板に励まされます。 「前向きでお願いします」と・・

 

因みに、降雪のない日は放射冷却により、フロントガラスは氷でガリガリになります。 スクレーパーで取るのですが、氷が厚い膜になっている事もあり、これが結構な重労働。 イソプロピルアルコールをスプレーする人もいるそうです。

 

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では家の前の歩道は、誰が除雪するのか? 日本では道路管理者(市道なら市)ですが、フォートコリンズの条例では、その家なのです!?! つまり、歩行者が歩道を歩いていて雪に足を取られて滑ると、その歩道に面した家の人が訴えられるのです。 (米国では、他の街でも同様でしょう。)

 

公共の場所の管理であっても個人が責任を持つ。 逆に、以前紹介しました「伸びすぎた芝」の例の様に、個人の場所の管理も公に対して責任を負う。 その様な社会的コンセンサスがあるのでしょう。 何でも他人のせいにしたがる某国の人とは、違いますね?

 

 

運転免許 - 滞米生活、その6

 

米国の田舎で生活するには車が必要ですが、当然、運転免許証が必須です。 私は日本から国際運転免許証を持参しましたが、本来の有効期間(1年)は州法では認められません! 国が交わした条約より、州法が優先する? 「合衆国」である事を、実感します。 

 

それに州の運転免許証は、ID(身分証明書)としても必要です。 パスポートを常時携帯する訳にも行きませんから・・

 

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運転免許を取得するには、街のPolice Office(警察)の免許係に試験を申し込み、視力、学科、実地の3試験に合格する必要があります。 視力検査は日本と同じで、直ぐにパスしました。

 

学科試験は道路交通法です。 予めテキストを貰って読んでいましたし、私は日本の運転免許を取得していましたので、さして難しいものでもありませんでした。 試験を申し込むと数ページの問題用紙が渡され、選択肢に○を付けて行きます。 終わって提出すると、その場で採点です。

 

一応合格できたのですが、試験官が間違った所を解説してくれます。 例えば、酔っ払い運転とならないための、アルコールの血中濃度はどれ位までか?・・と言う問題を間違ってしまいました。 正確な数字ではありませんが、例えば、①10mg/l、②1mg/l、③0.1mg/lだったとします。 私は最少の③を選択したのですが、正解は②でした。 「ちょっと待て! 確かに誤解だったが、低いほうに思っていれば間違いないだろう?」と食い下がったのですが、認められませんでした。

 

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実地試験は、自分の車で行います。 建物の前に駐車して待っていると、試験官が助手席に乗り込んできて、街へ出ます。 「さあ出発! 次の交差点を右へ曲がれ、ここのレーンは左へ寄せろ、パーキングスペースに駐車せよ」と次々と指示が出ます。 最後に出発地に戻り、講評と採点です。

 

慣れない外車(この場合は、国産車?)で、左ハンドルの上に右側通行なので、冷や汗ものでしたが、何とか合格できました。 日本と一番違う点は、追い越して元の車線に戻る時、追い抜いた車との距離を(振り向いて)肉眼で確認する事でした。 (州により、違うかも知れません。)

 

全部の試験をパスすると、免許証の交付です。 顔写真を撮って、暫く待つと渡されます。 見ると、特徴として髪と目の色が書いてあります。 それを見て、米国が多民族国家である事を実感しました。

 

米国の街と芝生 - 滞米生活、その5  

 

米国の家のイメージって、どんなでしょう。 広い敷地の大きな家の前には芝生が広がり、横にはガレージ、裏にはプール・・と言う所でしょうか? サブプライムローンで弾けた家って、どれもそんな構成になっていますよね。

 

この芝を維持するのは男性の役割です。 でも実際は、少年のアルバイトに廻す事も多いのです。 但し、芝刈りには資格が必要です。 一定の技量を保証するためですね。 少女も資格を取って、ベビーシッティング(子守)をします。 この様にして、米国の子供たちは小さい頃から、スキルを得て(お金を使う事を憶える前に)自分で稼ぐ事を憶えるのです。

 

米国では芝を伸び放題にしてはならないのと同時に、散水の水を歩道に流してはなりません。 それは、夜間凍結して歩行者が転倒する危険があるからです。 更に、水が車道にまで流れれば、(視界の悪い)夜間、自動車がスリップして大事故になってしまうからです。 (フォートコリンズでも、冬はマイナス10℃位になります! ・・実際は華氏表現ですが。) 

 

うっかり水を歩道(車道)に流すと警察に通報され、パトカーが来る・・と、現地在住の日本人からアドバイスを受けました。 ま、私はアパート住まいだったので、その心配はありませんでしたが・・

 

芝刈りに話題を戻しますと、芝刈り機は日本の場合は、電動式が多い様ですが、米国の場合は殆んどがエンジン式の様です。 これは偏に、芝生の面積によります。 流石に100壺を越えると、電動式では辛くなります。 電動式の芝刈り機の刈り幅が20~30cm程の機種が多いのですがエンジン式だと39~67cm程の様です。 これは、パワーの違いです。 エンジン式の場合は、有り余るパワーで、自走式になっています。

 

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また、フォートコリンズには、街を作業服でランチボックスを持って歩いてはいけない・・と言う条例もありました。 ホワイトカラーとブルーカラーを分けた時代の名残りなのでしょうが、条例そのものは活きています!(運用はされていないでしょうが。)

 

所変われば考えも慣習も変わりますね。

 

コロラドからのメッセージ - 滞米生活、その4

 

 そう言えば昨年末、CSUコロラド州立大学)から私宛に、E-Mailカードが届いていました。 一部を抜粋して、紹介します。

 

http://advancing.colostate.edu/flash/email_08/ (削除されていました。 代わりにマガジンでも・・  Colorado State University | Magazine | Spring – 2018 )

 from Colorado State University! To view our holiday greeting to you, please click on the image above.」

 

コロラド州立大学より電子カード(URL)を。 ホリデーの挨拶をご覧になるには、上記イメージ(注:URL)をクリックして下さい。」

 

ダウンロードが終了しますとア・カぺラが出ますので、ご注意下さい。  最終ページの囲み「Read more about ・・」をクリックしますと、CSUのホームページにジャンプします。

 

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日本では、「アメリカン・フットボール」と言えば、某大学の某選手のラフ・プレーが問題になっていました。 米国でのフットボールの人気は異常に高く、将に「熱狂」と言う他はありません。 地元チーム(CSU)のホーム戦の時など、街中がチーム・カラー(オレンジ色)一色に染まります。

 

勿論、チケットの入手は、困難を極めるのです・・ きっと、CSUの卒業生やサポーターからの照会や要望も多いのでしょう、こんなメールがCSUから来ます。

 

   2018 Rams Football: Exclusive Mini Plan Presale Just For You!

   From : Colorado State Rams Football

      to : 自分

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20180620/20180620100932.jpg

 

専用の窓口電話が設置される様です。

 

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以上、ご一興にでもなれば、幸甚です。

 

カタカナ英語(続) - 滞米生活、その3  

 

街のスーパーで、バニラアイスを無事に注文できました。 と、思ったのですが・・

 

今度はその女性店員が、トウモロコシが何とか・・と言うのです!?! 私の買い物袋から落ちそうなのか?・・と思いましたが、今日は買っていません。 (汗)

 

仕方がないので、

 

   「I beg your pardon, Mom?」 (済みません、聞き取れなかったのですが・・)

 

と聞き返すと、その女性店員は金縁メガネの奥から

 

   「Which cone would you like, crispy or traditional?」 (コウンの種類は、いかが致しますか?)

 

と、こちらを覗く様に、ゆっくりと繰り返してくれました。 つまりトウモロコシ(コーン、corn)ではなく、アイスクリームコーン(コウン、cone=円錐)の種類の希望を聞いているのでした。 そう言えば、あのモナカの皮の様なアイスクリームの台は、円錐形をしています! てっきりトウモロコシ澱粉から作るからコーンと言うのかと思っていました。 (大恥) 

 

やっぱり私のカタカナ英語はダメでした。 そして、渡米前に雑音の多いFENに耳をそば立てた事が、全くの無意味だったと思えて来ました。 いや、これ(=アイスクリームコーンの知識)は英語力の問題ではなく、常識の問題でしょうか? (滝汗)

 

カタカナ英語 - 滞米生活、その2

        

外国で生活する上で、心配な事は何でしょうか。 衣食住? 治安? お金? そうではありませんね、恋・・でもありません、言葉ですよね。 米国での生活は99%が英語、大学の日本人同士で話す時のみ、1%が日本語です。

 

では、私のカタカナ英語の失敗談でも。(恥)

 

街のスーパーに買い物に行った時の事です。 買い物が終わって出口に向かうと、アイスクリームが売られていました。 冷凍ショーケース内のバケットに入っているアイスを店員がスクレーパーですくうタイプで、今では(今でこそ!)日本でもお馴染みですね?

 

美味しそうだったので、バニラアイスを注文しました。 ご存知でしょうが、米国にはドギツイ色の、ドギツイ香りの、ドギツイ味のデザートが多々ありますので、無難なのを選んだのでした。 

 

齢(よわい)は人生の大先輩(^^)の女性店員に、

 

  「I would like a vanilla ice cream,」(バニラアイスを下さい)

 

と注文すると、

 

  「Vanilla?」(ヴェニィレィ?)

 

と聞き返されました。 つい日本の調子で「バニラ」と平坦に発音してしまったのですが、「ニィ」にアクセントがあった様です。 額から汗が滲んできて、

 

  「Ye, Yes, Mum.」(そ、そうです)

 

と返事をするのが、精一杯でした。 私のカタカナ英語は通じませんでしたが、辛うじて店員の勘と機転に救われたのでした。 まるでクイズ・ヘキサゴンの様に・・

 

するとその女性店員が私に、トウモロコシが何とか・・と言うのです!?! 買い物袋から落ちそうなのか?・・と思いましたが、今日は買っていません。

 

ハテ、これは何だったのでしょうか? (続)