パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

グルタチオン点滴療法―5~7

 

さて、予定では今回からグルタチオンの量が4,000mgのハズである。 そしてO医師は、それが最大量だと言っていた。 つまり、ここからは冗長な話しにならない様に、トピックスを挙げて行こう。 先ずは、3月には残り3回であるが、点滴液の色は、前回と同じ・淡いピンクである。

 

ある時、妻が点滴液に視線を遣りながら、S看護師に質問した。

 

   「あのぉ・・ これ(=点滴バッグ中)にグルタチオンって、どれ位入っているんですか?」

 

   「4,000mgだよ」

 

と私が答えるも、Sさんは隣室に行き、直ぐ戻り、

 

   「4,000mgです」

 

と答えた。 また別の機会に、私がO医師に、

 

   「先生、この中には、グルタチオンの他に何が入っているんですか?」

 

と質問すると、O医師は半分私の期待通りの、半分は意外な返事をした。

 

   「あーぁ、このピンク色ですかz? メチコバールですよ!」

 

と。 それを聞いて、私は自分の誤解が分かった。 点滴液の色はグルタチオンの色でなく、メチコバールだったのだ。 うーん、そう言われれば、粒状シリカゲル乾燥剤が湿気を吸収した時のピンク色に酷似している。 いずれもコバルト・イオンの色だ!

 

そうそう、6回目の点滴後、近くのお寺の桜を見に行く事とした。 O医院から車で15分程の距離にある名刹・S寺である。 今年は開花の訪れが例年より、1週間から10日程早く、既に3月下旬で満開である。

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20180328/20180328100317_original.jpg

 

   え? 桜が満開なのは分かるけど、山門の様子が分からないし、電柱が邪魔・・ですって??? では、山門付近の拡大写真を・・

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20180427/20180427084311_original.jpg

 

山門が上記画像の左下に見える。 え? 車が邪魔・・ですって??? いや、車があるからこそ、背景の大きさが分かるものと・・

 

グルタチオン点滴療法―4―3とリハビリ417

 

最後に、「総コレステロール」について言及しよう。 O医師、曰く

 

   「総コレステロール値が低すぎる。 コレステロール神経細胞膜の構成要素であったり、(ステロイドや性)ホルモンの原料になったり、本当に大切な役割を持っているんです。 だから(規格値)」上限の220(mg/dL)でも低過ぎるんです。 私なんか、52(歳)で240もあるんですよ!」

 

更に彼は、続けた。

 

   「元々、規格値の上限は、280位だったんです。 それが日本で、抗高コレステロール血症薬が発売される頃には、なぜか220になってしまったんです。 何か、変でしょ? だって女性は、閉経すると(値が)高くなりますし・・   それに『総コレステロール値』を測っているのは、世界中で日本だけなんです」

 

と、言う事だった。

 

   http://takakis.la.coocan.jp/col.htm   コレステロール研究所 (コレステロールの真実)

 

   http://www.sankei.com/premium/news/150429/prm1504290012-n1.html 健康の指針 (厚労省が、抑制目標値を撤廃)

 

   ―――――――――――――――――

 

そうだ、今日は、午後からリハビリのある日だ。 そこで一旦帰宅をし、昼食を済ませて、午後からのリハビリに備えた。 そして、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつもの手順でM医師による予診を受けて待っていると、I士が声を掛けて来た。

 

こうして、3月下旬のリハビリが始まった。 しかし、リハビリの途中にも、私の体調を尋ねる事は無かった。 きっと答えが明白だからだろう。

 

  ――――――――――――――

 

そうそう、今回は前回紹介し切れなかった新技を紹介しよう。

 

先ず、私が壁に向かって60cm位離れて立ち、両足を肩幅より少し広めに開く。 そして、両腕を矢張り肩幅に開いて壁に向かって水平に伸ばし、両手で壁に着く。 この状態を横から見ると、長方形が形成されているハズだ。

 

続いて、そのままお尻を後ろに引いて(突き出して)行く。 すると、自然に背と頭が落ちて来る。 そこで、彼は私に

 

   「ハイ、そこで、顔を上げてぇ・・ 背中を反らせてぇ・・」

 

と指示した。 私はそれを聞いて、このポーズの目的に合点が行った。

 

最後に、彼は私の背中の反りが十分でないと診たのだろう、私の背後にまわり、両手で私の腰の辺りを引き出した、 つまり、私にとっては、更にお尻を後方へ突き出す格好だ。

 

ま、確かに彼が私の腰を引くと、背筋は伸びる。 しかし、それだけでは私の重心がどんどん後ろに行き、やがて後方転倒してしまう。 そこで私が体勢を直そうとすると、彼が私の腰を更に引く・・

 

そんな事をしてると、傍から見たらどうだろう・・ 不謹慎とは思うが、恰も「立ちバック」(=後ろやぐら)で遊んでいる様には見えないだろうか?

 

   https://media5.picsearch.com/is?auby3Ql9t-Y1GtN4Px4PdttZn7ysxQ-ZLKIzREfF_MM&height=32 (閲覧注意 要500%拡大)

 

まぁ、男同士なので、「オ〇マを掘る」と言うべきなのか???

 

グルタチオン療点滴法―4―2とリハビリ417

 

O医師にとっては、血液検査の成績が正常域にあるだけではダメなのである。 例えば下記はO医師が私の検査結果に対して、コメントを寄せたもの、及び範囲外だった項目(成績欄の数値の左に「H」、「L」)だ。

 

(基準値のMは、男性を表す。)

検 査 項 目   成  績      単 位    基 準 値   目 標 値
クレアチニン       0.78   mg/dL     M 0.61-1.04   0.8-1.0
尿酸         L    3.0   mg/dL     M 3.7-7.0    5
コレステロール     196   mg/dL     130-219    240 (?)
ALP       H   404    U/L      110-360
γ-GT           24     U/L      M 75以下    16-20
CK           119    U/L      M 50-250    100
グリコアルブミン    13.9     %       11.0-16.0      14-15
1,5-AG        14.1     μg/mL     14.0 以上     18 以上
MCV            97   fL        M 83-102    95
MCHC      L   31.4    %       M 31.6-36.6     33
赤血球数          16   %o     2-27       8-10
フェリチン        144   ng/mL     M 13-277    100
鉄            155   μg/dL         M 45-200    100
UIBC 比色            177   μg/dL      M 110-300   200
亜鉛             83   μg/dL      65-110     110
リンパ球     L    19.8   %      20.0-51.0

 

まぁ、色々と評価はあろう。 しかし、例えば、MCHC (平均赤血球ヘモグロビン濃度)の様に範囲外と言っても、その差が僅かな場合は問題にしない医師も多い中、チャンと目標値を示した。

 

個々の数値は別として、全体的にはどうなのだろう。 先ず、MCV(平均赤血球容積)が(目標値より)高めなのにMCHCが低い事から、未熟な赤血球が多い事が考えられる。 そこで、見て行くと、網赤血球数が目標値の倍近い値となっている。 そこで更に、(血清)鉄や(血清)フェリチンを見ると、確かに高い・・

 

どう言う事かと言うと、正常な赤血球は変形能が高いので、自分の直径より細い血管を通り抜けられるが、網赤血球はそれが低いので、毛細血管内でつかえてやがて破裂してしまう。 そのため、鉄やフェリチンが上昇するのである。

 

所で、ALP(アルカリフォスファターゼ)の値が異常に高いが、私はその数値を見た時、気功師の言葉を思い出した。

 

  「肝臓の数値が±0なの・・ 他の臓器はプラスなのだけどねぇ・・」

   ( http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/04/04/101405 )

 

しかし、次の結果から、肝臓(や胆道系)は正常だと考えられる。

   

AST [GOT]

20

U/L

 10-40

 

ALT [GPT]

20

U/L

 5-45

 

 

 

では何故、ALPが高値だったのか? ここから先は、そのアイソザイムを調べないと分からない。 しかし、O医師は

 

   「お腹(腸)とか、骨(代謝)に異常があるとか・・」

 

と言っていた。 

 

では、グリコアルブミンの値は? これは至近3ヶ月の血糖値のコントロール状態を表すそうである。 つまり、一般的な検査で言う、HbA1cと同じ意味である。 これは、勿論正常域ではあるが、目標値より低いと言う。

 

   「(血糖値が低けりゃ、糖尿病のリスクが低くて、いいんじゃないの?)」

 

と思われた方も、いらっしゃるかも知れない。 しかし、O医師に言わせれば、

 

   「血液の質が悪い・・って事なんです」

 

と。 まぁ、タンパク質も、血糖値も、総コレステロール値も(目標値より)低い。 オマケに鉄や亜鉛、ビタミンまで足らないと、そう言われても仕方ない。

 

グルタチオン点滴療法―4―1とリハビリ417

 

今回も、点滴後にリハビリに行った。 その方が(病院への)移動等が楽だからだ。 それに、一日で病院行事を纏める事ができる。 そこで先ずは、O医院にてグルタチオン点滴を受けよう。

 

10時の予約少し前に医院に到着し、受付で

 

   「点滴をお願い致します」

 

と、診察券を入れる時にそえる。 すると、やがて名前が呼ばれて物療室に入ると、リクライニングシートの脇に点滴スタンドがあり、既に点滴の準備が出来ていた。 点滴液を見るとピンク色であり、明らかに前2回の点滴液の色とは異なっていた。 恐らく、アンプル16本のタチオン(=3200mgのグルタチオン)が入っていると思われた。 

 

   ――――――――――――

 

点滴そのものは無事に終わったが、看護師が

 

   「(点滴が)終わりましたら、先生から(血液検査結果の)説明がありますので、外で(=廊下の椅子で)お待ち下さい」

 

と言うので、椅子に腰掛けて待っていると、診察中の患者が終わり次第、第一診察室に呼ばれた。 医師のテーブルの脇の椅子に掛けると、妻も看護師から丸椅子を受け取り、私の後ろに座った。

 

すると、O医師は検査結果の表を私の方に向けて、ボールペンで書き込みながら説明を始めた。 既に何十回と血液検査を受けた事のある読者・諸姉諸兄の中には、

 

   「(嗚呼、また、いつもの項目の羅列と冗長な説明を聞かされるのかぁ・・)」

 

と思われた方も居られるかも知れない。 実は、私もその一人だった。 しかし、その期待(?)は、見事に裏切られた。 例えば、上から3項目を紹介しよう。

 

   

検 査 項 目

成  績

単 位

基 準 値

ucOC

              4.78

ng/ml

4.50未満

TRACP-5b定量

H    707

mU/dL

 

総蛋白

               6.9

g/dL

6.7-8 .3

 

これらについてのO医師のコメントは、以下の通りであった。

 

先ず、ucOCであるが、これは「低カルボキシ化オステオカルシン」の意味で、この数値が高いと言う事は、(骨の)ビタミンK不足を意味し、疾患としては骨粗鬆症を意味する・・と言う。 

 

続いて、TRACP-5bであるが、これは「酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ-5b」の意味で、この項目の高値は、代謝性骨疾患・骨転移・骨粗鬆症等を意味する・・と言う。 と言うのは、骨吸収によってできる骨の分解産物とともに血中に放出されるため、骨吸収の亢進に伴い血中のTRACP-5b も増加するからである。 男性の正常域は、170~590 mU/dL。

 

最後に、総蛋白であるが、普通は正常域にあるとしとて看過されがちであるが、O医師は

 

   「7.5以上、必要だ」

 

と言い切った。 つまり、栄養素としてタンパク質が不足している事を意味する。

 

つまり、正常域にあるだけではダメなのである。

 

グルタチオン点滴療法―3―2

なぜか彼女はまたしても、グルタチオンの点滴のために、前腕正中皮静脈を選んだのである。

 

その結果・・ またしても、同じ状況に陥った。 すると彼女は、私の左腕から抜針し、隣の「第二診察室」に消えた。 続いて、ほぼ入れ替わる様に大柄な看護師が出て来た。 見るからに「古参」と言う印象で、名札を見ると、「K」とある。 

 

   ―――――――――――――――――

 

Kさんは私の左腕の(最も隆起している)尺側皮静脈に、新しい翼状針を一回で刺入し、無事に点滴が始まった。

 

点滴の時間は10~15分と短いが、その間は暇である。 そこで点滴液を見ると、前回と同じ、淡い紫色である。 一瞬、

 

   「(チャンと、グルタチオンは増量してあるんだろうなぁ・・)」

 

と思ってしまったが、その疑問は点滴液バッグに添えてある小さなカードを見て瓦解した。 と言うのは、そこには、次の様に書いてあったからである。

 

   

生理的食塩水

 

 

生理的食塩水

 

3/n1

メチコバール

 

 

メチコバール

 

 

タチオン

4A

 

タチオン

 

 

生理的食塩水

 

 

生理的食塩水

 

3/n2

メチコバール

 

 

メチコバール

 

 

タチオン

8A

 

タチオン

 

 

生理的食塩水

 

 

生理的食塩水

 

3/n3

メチコバール

 

 

メチコバール

 

 

タチオン

12A

 

タチオン

 

 

ここで、n1=初回日、n2=2回目の日、n3=3回目の日=今日 である。 そして、「4A、8A、12A」のみ手書きだ。 それらの意味は? 私の推定は、夫々「アンプル4本、アンプル8本、アンプル12本」だ。 と、言うのは、タチオン(注射用)は1アンプル中に、200mgのグルタチオンを含有しているので、最終的には、夫々「グルタチオン800mg、グルタチオン1,600mg、グルタチオン2,400mg」を意味すると考えられたからである。

 

尚、メチコバールビタミンB12の類縁化合物だ。

 

グルタチオン点滴療法―3―1

 

今日は3月中旬、3回目のグルタチオン点滴療法の予約日だ。 何しろ、週2回点滴するので。結構忙しい・・ 10時の予約なので、その5分前には到着する様、妻の運転でO医院に出掛けた。 院内には、常に10~15人程が待っている。 妻が受付に申し出た後、私達は予め物療室の前まで進んだ。

 

――――――――――――――――――――

 

15分程して、私の名前が呼ばれた。 見ると、前2回、担当してくれたSさんではなく、Nさんと言う、若い女性だ。 彼女は私の右上腕部に駆血帯を巻き、アル綿で前腕上部を強く拭きだした。 しかし、中々思った程、怒張しないらしく、指でタップしながら、撫でて行き、やがて静脈の走行を確認したらしく、アル綿で1回拭って、

 

   「チクッとしますよ」

 

と言い、翼状針を刺した。 すると、カテに血液が見えた。 皮膚を通しては私には全く見えないが、きっと彼女には静脈が「見えて」いるのだろう・・ その場所と角度から推して、「前腕正中皮静脈」を狙ったものと思えた。

 

Nさんは駆血帯を緩め、クレンメを操作して、液を滴下し始めた。 そして、彼女が私に訊いた。

 

   「痛くないですか?」

 

と。 針の先端付近に違和感を覚えた私は、

 

   「痛いです」

 

と答えた。 すると、彼女は矢張り針の先端付近を指で軽く押した。 少し周囲より盛り上がって、弾力がありそうだ。 つまり、針先が静脈から出てしまっている様だ。 彼女が翼状針を抜くと、針先から細く液が出た。 彼女は慌ててクレンメを閉じ、私の背中に廻り、視界から消えた。 

 

   ――――――――――――――

 

彼女は、翼状針を交換し、私の左腕に点滴すると言う。 同一人物の静脈血なので、新たな感染は無いと思われるのに、針を交換する理由は、きっと初回で注射針周囲のシリコンが取れ、2回目の刺入時に強い痛みを惹起するからだろうと思われる。

 

   ―――――――――――――

 

さて、私の左腕は尺側皮静脈の走行が明白であり、駆血帯により隆起する。 ここなら簡単に刺入できそうだ。 しかし、なぜか彼女はまたしても、前腕正中皮静脈選んだのである。

 

その結果・・

 

訂正申告―医療費控除で、揉める

 

さて、今日は訂正申告をしなければならない。 ・・と言うのも、訂正申告の期限も3月15日だからだ。 既に3月中旬の今日申告しないと、次のリハビリ時では、間に合わない。

 

そこで、総合病院の帰路に税務署に寄った。 例によって申告期限も近い事から駐車場は満杯で、3台(約20分)待った。 私の場合は身障者用駐車場なので、空いているのであるが、順番が来ないと駐車場係りの警備員が来ないので、結局、待つ事になった。 やがて順番が来て、身障者手帳を示すと、警備員はトーキーに向かって、

 

   「12番、希望(車あり)」

 

と話し、行くと身障者用駐車場に案内された。 そこには、「12」と書いてあった。

 

   ――――――――――――――

 

さて、税務署内は、人でごった返していた。 しかし殆んどは申告書の作成のためであり、提出のみの人は数人だけだった。 事実、後者の列に並んだら、5分程で順番が来た。 私は「訂正申告」と朱書した提出用と控用、それと参考までに持参した前回提出分の確定申告書の控えと添付資料集のコピーを出した。

 

すると職員は、訂正前後の確定申告書を比較し、還付額が増えているのを見て、

 

   「チッ!」

 

と舌打ちをした(様な気がした)。

 

   ―――――――――――――

 

続いて職員は、訂正前後で変化した項目として、第一表の「⑪医療費控除」に注目した。 そして、その値を添付資料集の、「医療費の明細書」中、下半分の「【G】医療費控除額」の値と比較した。 すると・・ 両者が異なっていた。 本来、【G】の値を⑪に転記するので同じハズである!?!

 

すると彼は、手元の電卓を使い、【D】所得金額の合計額が第一表の⑨(所得金額)合計と一致しているのを確認した上で、検算を始めた。 その結果、彼はこう言った。

 

   「こちら(⑪)の金額と、こちら(【G】)の金額が違いますねぇ・・」

 

と。 これは言外に、

 

   「(【G】の金額は検算の結果合っていたので、⑪の方が間違っているんだろう? ⑪の金額は、どうやって出て来たんだ???)」

 

と言っている様に思えたので、私は

 

   「⑪の金額は、(国税庁の)コンピュータが出して来たんです。 私が入力したのは、これ(第二表の⑪欄の数字)だけなんです」

 

と、抗弁した。 すると、彼は一旦どこかに行き、暫くしてから戻り、

 

   「今日は、これで(=このままで)受けますが。違っていたら、連絡しますねぇ・・ ええとぉ、連絡先は・・」

 

と言いながら、申告書に電話番号の記入を確認した。

 

   ――――――――――――――――

 

では、どちらが正しく、もう一方はどこがどう間違っていたのだろう?

 

正しいのは訂正前後の両申告書の⑪であり、間違っていたのは「医療費の明細書」の【D】(=所得金額の合計額)である。 と言うのは、【D】には次の様に書いてあるからである。

 

   【D】 ← 申告書第一表の「所得金額合計を転記します。

         (注)次の場合は。それぞれ次の金額を加算します。

            ・(略)

            ・ほかに申告分離課税の所得がある場合・・・・・・その

             所得金額(特別控除前の金額)

            なお、損失申告の場合には、 ・・

 

では、申告分離課税の所得金額は、どこに書いてあるのか? それは、

 

「平成29年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表」(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)の2面の右下にある⑫である。 ここから導かれる金額を、「平成29年分 医療費の明細書」の「控除額の計算」の【D】に代入して、【G】を求めると、訂正申告の前後で、第一表の⑪と合致した。

 

まぁ、申告分離課税である事は、第一表の左上に明記してあるし、第一、第三表も、「・・確定申告書付表」も付いている・・ 税務署職員なら、それ位は理解しておいて欲しい。