パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

3月のまとめとCloud Strage

2017年4月になった。 いやぁ、3月は上旬にアキバで買った                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          Raspberry Pi3に遊ばれてしまった。 と言うより、初めてのRaspbianと言うLinuxの世界の入り口で溺れて、あえいでしまった・・と言うべきだろうか?

 

そもそも、異なるOS間でのデータ交換(、バックアップ、データの共有化)の目的で、Google Driveを利用しようと考えた。 そこでGoogle DriveのClientである「overGrive」をダウンロードし、インストールした。 勿論チャンとインストール出来たが、動作に問題があった(ので、止めてしまった)。 (本音は、無料ではなくなるから?)

 

続いて、rcloneを試した。 これは色々なCloud Storage のClient Moduleを提供する。 Google Driveは勿論、One DriveやDrop Box等もサポートしている。 しかし、原因も対処法も分からないまま稼働せず、ギブアップする他はなかった。 

 

そして、Onedrive-dを試した。 これはブログとREADMEファイルを参考にして、何とか出来た。

 

所で、それら(Google Drive、One Drive、Drop Box)のCloud Storage Serviceには、どの様な特徴があるのだろう。

 

   http://ascii.jp/elem/000/001/080/1080735/index-5.html

 

この中でDrop Boxのみ、Linuxに正式に対応を表明している。 無料の容量が2GBと少な目だが、試して見る価値はありそうだ。

 

そこで、先ずはWindowsマシンでDrop Boxをインストールして見た。 まぁ、普通にインストールでき、デスクトップ画面にDrop Boxのアイコンが現れた。 ダブルクリックをすると、エクスプローラー画面になる。 これが、クラウド上のDropboxに保存されたファイルをローカルマシン上のファイル(C:\ユーザー\○○\Dropbox\)に繋ぐ(実質的な)ショートカットアイコンであり、位置付けはOneDriveのそれと同じである。

 

さて、Drop Boxでは、ブラウザからの操作が一般的である。 そこで、ブラウザからアクセスしてみると、画面中央の一番広い領域に「フォルダをここへドロップするだけで、自動同期」とある。 そこで、One Drive と同じフォルダを設定してみた。

 

さて、Officeファイルの使い勝手に関する限りは、条件によってはOneDriveの方が使い勝手が良い。 それはWeb上のファイルを開くと、自動的にOffice onlineとの関連付けにより、対応するソフトが自動起動されて編集モードになるからだ。 

 

では、その条件とは?

 

それは、*.docxを使う限りは・・である。 と言うのは、もし[互換モード](97-2003文書)、つまり*.docのファイルをOffice onlineで起動すると、その文書は*.docxとして保存され、終了後には元の*.docが削除されてしまうのだ。 これでは、*.docをウッカリ閲覧のみでも開けない事を意味する。

 

勿論、Web上のファイルは。ローカルなパソコン内のOfficeでも開ける。 ・・仕様になっているハズである。 しかし右クリックで「Wordで開く」を選択してみても無反応で、ファイルをドラッグ&ドロップも出来ない・・

 

但し、以上の事象は、Web上の*.docファイルを開く場合であって、ExplorerのOne Drive ショートカットアイコンからそれらを起動する場合は、その様な問題は生じない。

 

OneDriveのメリットはバージョン管理である。 万が一、ファイルを失ってしまっても、以前のバージョンに戻せる(らしい。 と言うのも、お世話になった事がない)。

 

更には、無料の容量である。 OneDriveの5GBに対し、Dropboxでは2GBである。 まぁ、私の場合は殆んどがOfficeファイルであるし、Wordには画像を貼り込まず、そのURLを表示しているので、兎に角、軽く作ってある。 そのため、1GBあれば十分過ぎる程である。

 

そこで主に使っているパソコン(Surface Pro3)にDropboxをインストールしたので、他のパソコンやRaspberry Pi3からWeb接続で見てみよう。 そしてGoogle Driveには、全ドキュメントやピクチャーフォルダ等の定期的なバックアップを残す様にしよう。

 

 

One DriveをPaspberry Pi3で使う(続)

 

では、どうやったらOne DriveをPaspberry Pi3で使う事が可能なのだろう? 先のブログ(http://techblog.show-ya.blue/?p=615)の内容とOnedrive-d-oldに付随したREDME.md

(https://github.com/xybu/onedrive-d-old/blob/future/README.md)の内容とを合体して、それに独自のコマンドを加味して見た。 それが、下記である。 

 

尚、フォルダとして、ユーザー名(pi)が絶対パス(/home/pi/)として使われているので、適宜、替えてほしい。 また、以下の ’whoamI’ も同様である。

 

また、コメントの行頭は「#」となっているので、実行には無関係である。 そのままコピペすれば良い。

 

#

# ====== One DriveをRaspberry Pi3で使う ======

#

# onedrive-d 削除する。 (初回は赤でエラ-メッセージが出る。)

sudo pip uninstall onedrive-d

sudo pip3 uninstall onedrive-d

rm -rfv /home/pi/onedrive-d/

# 残っている config fileも削除する。

rm -rfv ~/.onedrive

# gitをインストールする。

Sudo apt-get install git

# gitでOneDriveを持って来る。

git clone https://github.com/xybu/onedrive-d-old.git

# フォルダ名onedrive-d-old を onedrive-dに変更する。

mv /home/pi/onedrive-d-old/ /home/pi/onedrive-d/

# 先にPipをダウンロードし、持って来る

wget -O- https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py | sudo python3

# onedrive-dのフォルダに移動する

cd onedrive-d

# パッケージを登録し、テンポラリ・ファイルを空にする。

sudo python3 setup.py install

sudo python3 setup.py clean

# セッティングのためのフォルダを作る。

mkdir ~/.onedrive

cp ./onedrive_d/res/default_ignore.ini ~/.onedrive/ignore_v2.ini

# ログファイルを作成する。

sudo touch /var/log/onedrive_d.log

# sudo chown ‘whoamI’ /var/log/onedrive_d.log の’whoamI’に名前を入れる。 ここでは、仮にrootとした。

sudo chown root /var/log/onedrive_d.log

# インストールが完了した。 続いて、初期設定を開始する。
onedrive-pref

#

# ====== One DriveをRaspberry Pi3で使う ======

#

 

すると、(STEP 1/4)として、[Y/n]が現れるので、y(+enter)とすると、URLが現れる。

 

とりあえず、ここまで来た。 但し、「rm -rfv /home/pi/onedrive-d/」では削除されないファイルがあるので、「mv -rfv /home/pi/onedrive-d/ /home/pi/onedrive-d-1」と変更・訂正させて頂く。

 

ここ以降は、例のブログ(http://techblog.show-ya.blue/?p=615)と同じハズである。 ただ実際には、OneDriveへのサインイン後に[Yes]をクリックする必要があった。

 

後は、

 

         onedrive-d start

 

とすれば、daemonとして動いているハズである。 そこで、

 

    ps aux | more 

 

で確認すると・・ 動いていた!  (pi  ・・・   /usr/bim/python3 / /usr/local/bin/onedrive-d start)

 

One DriveをPaspberry Pi3で使う

 

さて、Raspberry Pi3でRaspbian(DebianLinux)を走らせ、Google Drive をデータ交換用のCloud Strsagesとして使おうとしたら、ダメだった。 なら、One Driveがあるさ! と言う事で、検索すると・・

 

   http://techblog.show-ya.blue/?p=615

 

があった。 「オォ、これぞまさしく‥ 我が意を得たり!!!」とばかりに、飛び付いた。

 

早速、Linuxの呪文(構文)をトレースしてみよう。 ターミナルから、(コピペで)以下を入力する。

 

sudo apt-get install git

git clone https://github.com/xybu/onedrive-d.git

wget -O- https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py | sudo python3

sudo pip3 install –upgrade setuptools

cd onedrive-d

python3 setup.py build

sudo python3 setup.py install

 

以上でインストール完了! 続いて、初期設定を行う。

 

onedrive-d pref

 

と入力すると・・ 

 

   「正しい実行形式ではありません」

 

と(英語で)言われてしまった。

 

所が。2度目からは、Git(2行目で)、UserName?、Password?と訊かれた!?! 仕方が無いので、一度、トップページにもどって登録すると・・ 今度は、Repositoryが無い・・と言う。 Re、Repository? なんじゃ、それ!?!

 

そこで、Create New Repositoryから作成しても上手く行かない。 仕方なく、ブログのコメント欄にGitの事を尋ねたら・・ な、何と

 

   「プロジェクト自体が消滅したのでは? https://github.com/xybu/onedrive-d-old のサイトは残っているので、こちらを試してみられては?」

 

と!?! うん、確かに https://github.com/xybu/onedrive-d は、404エラーになってしまう・・

 

そこで思い直して、捲土重来。 コマンド? 2行目と5行目のフォルダ名に「-old」を付ければ良い。 では、思い直して、やって見ると・・

 

   「Critical : MainThread : onedrive-d may not be installed. Exit.」

 

と思ったら・・ フォルダ名を変えなければならない、と言う訳であった。

 

(続く)

 

 

リハビリ365―S士、再び

 

さて3月下旬の今日は、今月5回目のリハビリ予定日である。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつものM医師の予診を受けて、待合椅子で待っていると、S士が声を掛けて来た。 そう、今日はI士が不在なのである。

 

S士は体格の良い男性で、以前、担当して貰った事がある。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/02/11/081331

 

そして、リハビリ室まで私を案内しながら、訊いた。

 

  「薬が効いて、調子イイんですって?」

 

きっと、I士から聞いているのだろう。 私は、軽く肯定した。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

S士は空いている台を探して、施術を開始した。 施術の流れは、I士とほぼ同じだった。 例えば、骨盤を広げ、脹脛や足首・太腿のマッサージ、脚関節から股関節のストレッチ、体幹のストレッチ、上半身(特に肩関節)のストレッチへと進む。

 

まぁ、たまにしか遇わないので遠慮もあるのだろう、掛ける力はI士の7~8割程度であり、チョット物足りない感じがしたが、

 

   「大丈夫ですか、痛かったら言って下さいね?」

 

と、施術途中に2~3回、訊いて来た。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

さて、今日の新技である。 先ずその前に、片足立ちで私のバランス能力をチェックした。 そして厚さ5cm程の板を持って来て、私の前の床に置いた。 S士は、私に爪先だけ台に乗せ、踵は床に付ける様指示した。 そして、私の身体を前後に、ごくユックリ揺すった。

 

これにより、アキレス腱が伸び、後方転倒のリスクを減らすためなのだろう。

 

続いて、彼はその台を片付けると共に、高さ10cm程の赤いミニハードルを一本、持って来た。 そしてそれを床に置き、手本を見せた。 先ず右足でハードルを越え、戻す。 続いて左足でハードルを越え、戻す。

 

つまり、足を上げて歩く練習である。 こんなの何ともない・・と思ってやって見ると、結構足がハードルに当たってしまった。 つまり、もっと足を上げて歩く必要がある・・と言う事である。 そう言えば、自宅で歩く時は「摺り足」歩行になってしまう。

 

歯医者へ

 

2017年3月下旬、3ヶ月ぶりの歯科定期健診である。 実は、2月中旬にも同じ歯科医院に行ったが、こちらは金冠がとれた事による診療である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/03/17/083716

 

予約時刻の5分前に到着して健康保険証を出すと、椅子に掛けて待つ様に言われた。 備えてある漫画を読んでいると、20分程して呼ばれた。 私が杖を突いているのを知っている歯科衛生士のA嬢は、私が転ばない様に、私に向き合いながら、小刻み歩で後退しながら案内してくれる。

 

歯科用の椅子に座ると、彼女が(使い捨ての)ペーパー・エプロンを掛けてくれ、小さな紙コップに入れたエピオスウォーターで漱ぐ様、指示した。 それが終わると、彼女は椅子を倒し、

 

   「ハイッ、(準備は)宜しいでしょうか?」

 

と訊いて、無影灯で私の口中を照らした。 いよいよ・・である。

 

毎回同じ事を言っているが、あの超音波スケーラーにはどうも慣れられない。 そう考えている間に、ドンドンとスケールを取って行く。 約10分程で、

 

   「ハイッ、お口を濯いで下さい」

 

と言って、終わった。 私は、内心

 

「(ええっ、デンタルフロスによるフロッシングはしないの?)」

 

とは思ったが、どうも本当に終わりらしい・・ それに、いつものアドバイスも無い。

 

と思いつつ待合室で待っていると、名前が呼ばれて、

 

   「1,050円になります」

 

と言われた。 オオ、いつもの半額だ!?! 道理で処置が簡単なはずだ。 うん、納得である!

 

思えば、今回は十分に「手入れ」をしてから歯科医院に行った。 前回、下の歯の内側が磨けていない・・という指摘を受け、毎晩意識して磨いたし、直前にも自分で歯石やプラークも取って臨んだ。 

 

ナルホド、そう言う事だったのかぁ・・

 

overGriveとの決別

 で、Google DriveのRaspberry PI3用のクライエントである「overGrive」使って、クラウドストレージを構築していた。 しかし、エラーが頻発する様になってしまった。 例えば同じ名前のフォルダーがいくつも作られたり、もっと深い場所にあるハズのフォルダーがマイドライブの直下に来たり・・

 

まぁ、それだけでは無かった。 それは、試用期間の終了である。 2週間の試用期間が終わると、$4.99 を支払って「アクティベーション・コード」を購入しないと、動かなくなる。 まぁ、$4.99(約600円)が払えない訳ではないし、惜しい訳でもない。 ただ、購入する事が、「アマチュア精神」に反している・・と思えるのである。 オマケに正しく動かないのでは・・

 

矢張り、ベータ版だからだろうか? 否、私より遥かに力量のある人でさえ出来なかったので、ましてや、私など・・

 

   https://blog.supersonico.info/?p=2278

 

では、どうしたら良いのか? 無料の接続法をインターネットで、探すしかない。 おっと。その前にTerminalから、コマンドラインでoverGriveを削除しておこう。

 

   sudo apt-get remove overGrive

 

すると、途中「この操作の後、478KBのディスクスペースが開放されます。 継続しますか?[Y/n]」と訊かれるので、y(+enter)と入力する。 やがてシステムプロンプトが表示され、無事に削除される。

 

さて、気を取り直して、他の方法でGoogle Driveにアクセスする方法を試した。 キーワードで検索すると、

 

   https://blog.supersonico.info/?p=2278

 

に、当たった。 もう書いてある通り、真似るしかない・・ そこで、ダウンロード・サイト

 

   http://rclone.org/downloads/

 

から、「Linux ARM64」をrclone-v1.36-linux-arm64.zipとしてダウンロードすると、圧縮フォルダ内にREADME.htmlが現れるので右クリックしてブラウザで表示し、そのLinux版をそのまま踏襲する。 それによれば、インストールを次の4つの段階に分けている。

 

1)Fetch and unpack

curl -O http://downloads.rclone.org/rclone-current-linux-amd64.zip

unzip rclone-current-linux-amd64.zip

cd rclone-*-linux-amd64

 

2)Copy binary file

sudo cp rclone /usr/bin/

sudo chown root:root /usr/bin/rclone

sudo chmod 755 /usr/bin/rclone

 

3)Install manpage

sudo mkdir -p /usr/local/share/man/man1

sudo cp rclone.1 /usr/local/share/man/man1/

sudo mandb

 

4)Run rclone config to setup. See rclone config docs for more details.

rclone config

 

すると、次のメッセージが出て、システム・プロンプトに戻った。

 

   「bash: /usr/bin/rclone: cannot execute binary file: 実行形式エラー」

 

では、rclone の解凍が上手く行かなかったのか? 事実、圧縮ファイルの中、解凍1回目(unzip)、解凍2回目(extract)のファイルサイズを比較すると・・

 

場 所

コマンド

ファイル・サイズ

圧縮ファイルの中

(Properties)

 

12,971KB

解凍1回目

Unzip

14.0MB

14,671KB

解凍2回目

Extract here

12.7MB

13,281KB

圧縮ファイルの中

7zM.exe(Windows

 

13,281KB

 

つまり、上手く解凍されていない可能性もある。 勿論、Extractで解凍したものも、同じ結果だった。 私として出来るのは、ここまでであった。 残念・・

 

かくなる上は、Google Driveにはブラウザ経由でWeb接続し、マニュアルでバックアップとして使うしかなさそうである。

 

リハビリ364―延長決定!

 

3月下旬の今日はお彼岸中ではあるが、リハビリの予約日だ。 勿論、お彼岸と病院運営とは、中日が祝日である事を除いて無関係ではあるが、リハビリも含めて外来患者が少ない様な印象すらある。

 

事実、一般外来もリハビリ外来も待っている人が少なく、後者に至っては私だけだった。

 

さて、車を駐車場に入れ、再来受付機で出力される受診案内票を携えた妻を待って、いつものM医師を受診した。 受診後に、患者用の待合椅子で待っているが、5分経っても担当のI士の姿が見えない。

 

5分過ぎた頃、I士がリハビリ室から出て来て、患者と次の予約の調整をしている。 そう、前の患者の施術を時間目一杯、行っていたのだろう。 まぁ、納得である。

 

で、調整後、直ぐに私の施術が始まった。 先ず前半は、空いている台で、マッサージやストレッチを行った。 これは、その後の訓練で、事故を起こさない様に・・である。 準備運動と言う事だろう。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

さて、後半は例の赤い紐のところに行って、先ずは新技を繰り出して来た。 そのために、彼は先ず、以前の復習を二種類行った。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/04/10/225628

 

続いて、彼はベルトを私の膝の高さまで一旦下げ、そのベルトを私の前面に持って来た。 すると、低すぎたのか、私の尻の高さに直した。 そしてそれを私の前面に持って来て、腰で体重を掛ける様指示した。 この時、未だ両腕は輪を潜(くぐ)ったままである。

 

その結果、以前の技の二種類を合わせ、一度で出来る様になった。 即ち、両腕を十字に開いたまま前傾するのである。 すると、背中で肩甲骨が寄り、胸が張る。 すると、I士は、

 

   「そのまま。(元の直立姿勢に)戻れますか?」

 

と訊いた。 ・・と言うより、事実上の要請である。

 

これを何とかこなすと、負荷が大き過ぎたのだろう、今度は半歩前進して前傾の角度を緩くした。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

さて施術が終了し、次回の予約日を取る事になった。 勿論、翌週は未だ3月であるが、3月末で前任のS医師が出してくれたリハビリ(を健康保険で行うため)のオーダー票が失効する。 そこで、(1年間の)延長を希望して置いたが、担当のF医師は渋って(?)いた。

 

さて、妻がその事をI士に伝えると、I士は

 

   「大丈夫ですよ! (何とかなりますよ!!!)」

 

と、楽観的である。 それが妻の不安を増幅したらしい。 食い下がる妻に、I士がモニターを見て、

 

   「あ、出てますよ」

 

と答えると、妻が更にツッコミを入れた。

 

   「いつまで、でしょうか?」

 

   「9月末まで、です。」

 

それを聞き、妻も安心した様だった。 何しろ、指定難病医療費受給者証で2割負担、もし自由診療となれば今の5倍の費用となってしまう。 現在の私の経済状況では、無理である。

 

10月からは、介護保険のリハビリにした方が良いのだろうか? それなら、介護認定の期間、可能である、