パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ351―「前の人が・・」

今日は12月中旬の2回目のリハビリがある日だ。 しかし、身体障害者手帳をゲットしたので、その前に県税事務所に行って、自動車税の減免を受けてこよう。 と言うのは、両方が同じ街にあるからだ。 そこで、先ずは妻の運転で県税事務所に行った。 手続きは、妻のみで行う・・と言う。

 

準備は、①手帳、②認め印、③納税証明書(支払い時の領収書)、④車検証、⑤運転免許証の5点である。(車の所有者が障害者の場合) 尚、⑤は「普段、運転する人のものらしい。

 

それらを袋に入れて、建物に入ると、ほんの数分で出て来た。 一応、県税事務所の往復に+20分、手続きに20分を予定していたが、肩透かしを喰らう程早かった。 そのため、総合病院のリハビリ室には、40分前に着いてしまった。

 

すると、I士が寄って来て、こう言った。

 

   「未だ、前の人が来ないので、もし良かったら先に始めてましょうか?」

 

と言う事で、急いで代理医師の予診を受けて、リハビリの施術が始まった。 すると、前の人が遅れて到着したらしく、

 

   「こちらの台で自主トレをやってて下さい。 疲れたら、休んで・・」

 

と言い残して、前の患者の施術を行い、そちらを定刻に切り上げて、私の施術に入った。 途中、姿勢のチェックも入れてくれた。 チャンと、「リハビリテーション総合計画書」の内容をこなしてくれている。

 

施術の途中に、身体障害者の2級になれた事、新しい薬(ノウリアスト)が10日分のみ「お試し処方」し、その間、体調が良かった事、運転免許証が更新出来た事等を紹介した。 それを聞いたI士は、2級になったメリットや新処方の効果を訊いた。

 

さて、まだ定刻前であるが、前の患者の時間帯に少しやったので、合計時間は合っている。 実は、早く終わった方が我々にとっても好都合なのである。 と言うのは、この後に予約外でF医師の診察を受けられる様、私がリハビリをやっている間に、脳神経内科の外来看護師にお願いしてくれていたのだった。

 

と言うのは、先日の気功師のアドバイスを受けたので、電話で予約センターに架電してF医師の予約を取ろうとしたら

 

「既に一杯なので、予約は取れない。 どうしても受診したけりゃ、外来で直談判せよ」

 

と言う旨を」言われたからである。 

 

と言う事で、我々はI士に礼を言い、脳神経内科に向かった。 妻が私の乗った車椅子を押しながら・・

 

身体障害者手帳

12月中旬の某日、市役所から封書が届いた。 そろそろ10月下旬に身体障害者手帳を申請してあったので、その結果だと思われた。 と言うのも、発信部署が福祉課となっているからである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/11/15/092333

 

中身を傷付けない様に開封して見ると、2枚のA4の紙が入っていた。 片方は市からであり、「申請が認められたので、身体障害者手帳を交付します。 交付の曜日と時間は・・」とあった。 もう片方は、知事からのもので、「身体障害者として認定する」旨の「身体障害者手帳交付通知書」であった。 私は、内心、

 

   「(やったー!)」

 

と思い、妻にその旨を報告すると、

 

   「良かったじゃない! ・・で、級は?」

 

と喜ぶと共に、質問を発した。 そうだ、何級かが問題である。 探すと、知事からの通知書の右下に「2級」とあった。 そう、申請通り認められたのだ!

 

そこで、指定された曜日の指定時間に妻のみで、出掛けた。 体調の良い時、私が一緒に行くと、「2級」に疑問を持たれてしまう懸念がある・・と言うのだ。 そして、身体障害者手帳の説明に、1時間程掛かる・・とも(申請時に)言われていた。

 

もう一つの問題は、一定期間後の再認定が必要か否かである。 これは、知事からの通知書には、無かった。 そこで、身体障害者手帳を見ると、

 

   「要再認定:         」(空白)

 

となっている! 

 

妻が市の担当者から聞いた説明によると、手帳の特典が色々ある様だ。 例えば、自動車税の免除や高速道路・JR・タクシー等の割引の他、駐車禁止の除外もある。 今月初めに、障害年金の3級から2級への額改定申請が却下されただけに、嬉しい話しだ。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/11/30/065759

 

さて、今年の確定申告が楽しみになって来た。 

 

唯、納得行かないのは、日付である。 10月下旬に申請し、10月末には知事から認可を受けている。 それなのに市が郵送したのが、12月中旬・・ 定型的な業務に1ヶ月半も掛かるかなぁ・・ 

 

それともう一点。 普通郵便で送られて来た事である。 県からの「指定難病受給者証」は、書留で来るのに・・ それとも、一定期間経過しても手帳を受け取りに来なかったら、催促通知でも出せば良い・・とでも思っているのだろうか?

 

気功―41

さて、前回、気功の施術を受けてからほぼ2ヶ月が経過し、次の予約日となった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/12/10/090659

 

そこで12月中旬の某日、妻の運転で気功師の自宅を訪ねた。 この所、新しく処方された抗パーキンソン病薬の残効があるので、体調が良いのである。 そこで。杖無しで出掛けた。

 

さて、気功師宅に入り、いつもの施術用の小部屋に入るなり、気功師が私を見て訊いた。

 

   「あら、少し痩せた? 今、体重は?」

 

私が70kgである旨を答えると、

 

   「じゃぁ、前回は?」

 

と訊くので、73kgであった旨を答えると、

 

   「嘘だぁ! 5、6kgは(今より余計に)あったんじゃない?」

 

と、疑った。 まぁ、いずれにしても私の(ダイエットに向けた)努力は、認められた。 

 

   ―――――――――――――――――

 

そして、私は布団にうつ伏せになり、気功師が掛けた毛布の上から、施術が始まった。 施術はいつも通り、うつ伏せで50分、仰向けで10分だった。 この所、初回から感じられた「感激」が薄れてしまっている。

 

まぁ、それでも合計で約60分の施術が終わり、気功師がゴボウ茶と和菓子を我々に奨めた。 その和菓子は個包装になっている。 その包装には大きな字で「上品」が、筆でデザインされていた。

 

   「上品(じょうひん)なお菓子は、上品(じょうひん)に食べなくっちゃね!」

 

と言った。 それを聞いていた妻がツッコミを入れた。

 

   「あのぉ・・ 下に『じょうぼん』って書いてありますけど?」

 

つまり、上品(じょうぼん)・中品(ちゅうぼん)・下品(げぼん)と言う仏教用語を知らない様だった。 転じて、漢方薬の世界でも、同じ分類を用いる。

 

   http://ameblo.jp/harutsuki-ryu/entry-10622691263.html

 

で、その和菓子の中身は? 正方形の中央に更に小さい正方形の羊羹があり、その周囲が抹茶のカステラで象(かたど)られている。 その羊羹には、大納言が散りばめられているが、豆の内外が均質になっていて、楕円形をした小豆の皮が小宇宙の様に、宇宙背景に領域を示している様だった。

 

その僅かな甘味が抹茶カステラのほんのりとした苦味と合い、まさに「上品」の名に相応しい味を醸し出しているのである。

 

   ―――――――――――――――――

 

その他、食事の話しやお孫さんの話をして、お開きとなった。

 

そう、その前に! 私の体調が良いのを見て、それが新しく処方された薬(ノウリアスト)のお陰である事と、その薬が「お試し」として10日分しか処方されなかった事を話すと、次回の診察日を早めて貰う様、推奨した。

 

一年振りの消化器内科・外来

さて、W嬢によるリハビリの施術が終わり、受付で次回の予約を取ろうとすると、何といつも担当医ているI士がいるではないか!?! 妻が気付いて、

 

   「あれ? 今日はお休みじゃあなかったんですか???」

 

とツッコミを入れた。 どうも、入院患者のリハビリも担当しているらしい。

 

   ―――――――――――――――――

 

こうしてリハビリを終えた我々は、消化器内科に向かった。 勿論、自分の脚で・・ すると消化器内科の待合椅子に着いた時、妻がこう言った。

 

   「凄いじゃない! リハビリ室から消化器内科まで歩けたのね! 以前は車椅子だったのに・・」

 

まぁ、悪い時を知っているだけに、妻が感激するのは分かるし、何より本人が嬉しい!!!

 

そうして、順番を待っていると、パネルに受付番号が表示された。 3人目である。 30分程で呼ばれ、診察室に入ると、眼の大きい女医がいた。 そう、紛れもなくW医師である。

 

私は患者用の椅子に座り、妻は立ったまま挨拶を交わし、W医師の問診に答えた。 例えば、

 

   「大便に血は付いていないですか?」

 

   「トイレで流す時、水は赤くないですか?」

 

等である。 まぁ、直接的である。 何れも否定すると、便潜血検査をやるか訊かれたが、断った。

 

   「じゃあ、胃カメラの日を決めましょう。 一番早くて、来年の1月4日ね?」

 

とW医師は言ったが、休み明け早々は混むので、後にずらして貰った。

 

   「次の診察日は・・ 組織を調べると、3週間掛かっちゃうのよねぇ・・」

 

と言いながら、内視鏡検査の結果通知日を3週間後に入れてくれた。 後は、当日の準備を聞いて。終了である。

 

所が、中々呼ばれない・・ と言うのも、説明する看護士が1名のみだからだ。 説明の声は聞こえるが。看護士が説明すると、患者もマニュアルに書いてある事をまた訊く。 すると、同じ事をまた説明する。 決して。

 

   「さっきも、言ったでしょ!」

 

とか、

 

   「ここに書いてあります」

 

等とは、言わない。 ここで本日の最長待ち時間である40分を費やしてしまった。 聞けば、持病の有無と前日の食事と当日の行動マニュアルの確認である。 確かに全て書いてあるが、初めての患者にとっては不安だろう。

 

リハビリ350―W嬢と・・

12月中旬の今日は、リハビリと消化器内科の診察がある日だ。 なぜ脳神経内科でなく、消化器内科なのか? それは、以下のURLを辿って欲しい。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/02/11/110312

 

先ずはリハビリである。 私はリハビリ室でM医師の予診を受けて、妻と待合椅子に掛けて待った。 すると、私を呼ぶ女性の声がした。 見ると、未だ施術を受けた事のない女性だ。 彼女は自分の名札を示しながら、Wと名乗った。

 

身長160cm位はあると思える長身、細身で面長の女性である。 喩えて言うなら「北村優衣」似だろうか? 瞳の大きいW嬢は、長い髪を後ろで一本に縛っていて清楚な印象である。

 

で、空いている台を探して、早速施術に入った。 先ずは、下半身のマッサージからだ。 矢張り、初めての患者だからなのか、力を加減している印象だ。 それでも、硬い下半身のキン肉をほぐして行った。 

 

途中、私の脹脛(ふくらはぎ)のマッサージをする時、W嬢は私の横に正座し、自分の膝の上に脚を乗せて暖かい手で揉むのである。 

 

   「(あぁ、上下が逆だったら、膝枕なのになぁ・・)」

 

と思ってしまった。 オイオイ、自分の脚に嫉妬してどうする!?!

 

こうしてマッサージとストレッチを終え、W嬢は、

 

「歩行練習をしましょう・・」

 

と言い、私に靴を履かせてくれ、私の両手を持った。 すると、

 

   「手が冷たいんですねぇ・・ 血圧が低いんですか?」

 

と訊いた。 まさか、

 

   「手が冷たい人は、心が温かい」 (http://www.findelight.net/warm_heart/

 

と古いギャグを言う雰囲気でもない。 そして、リハビリ室を出て廊下を一周した。 すると、次の様に評価した。

 

   「歩くの、上手じゃないですか! 私がI(=担当の理学療法士)から聞いていたのは、すくみ足と突進歩行がある・・と。」

 

そう、この頃はまだノウリアストの効果が残っていたのである。 そのため、杖も使っていない。 そこで私は、

 

   「広い所は、大丈夫なんです。 唯、狭い所を歩くと、すくんじゃうんです」

 

とフォローした。 すると彼女は、

 

   「じゃあ、狭い所に行って見ましょう」

 

と言いながら、半階下のジムに行った。 ここは壁側に色々な機器やツールが並び、中央には台が並んで、多くの入院患者がリハビリをやっている。 そのため、所々ストール(丸椅子)がはみ出て狭くなっている。 その様な場所では、確かにすくんでしまう。 それを見て、W嬢も納得した様である。

 

こうして何事もなく(!)、リハビリを終えた。

 

運転免許の更新

さて、今日は烏賊博士との勉強会が終わったら、運転免許を更新しようと思っている。 前回の更新時の事を教訓に、免許センターではなく警察署での更新を行う事とした。 まぁ、「優良区分」なので、県内ならどこの警察署でも更新可能と公安委員会からのお知らせに書いてあった。 ただ、15:30までの受付だ。

 

さて、どこの警察署にしようか・・と考えた。 それには、帰路にある事と、慣れている所の方が良いのは明白だ。 特に後者は、緊張すると足がすくんでしまうので重要なポイントである。 そこで、いつも行っている総合病院のある市の警察署に決めた。

 

第一の試練は、車で来客用駐車場に停めて構内を玄関まで歩いて行く事である。 勿論、杖無しである。 コツは2つ。 一つは、両手を空けて腕の振りを用いて、歩行を安定させる事だ。 そのために、今日は肩から掛けられるカバンを選んだ。 しかも斜め掛けである。 この際、格好なんて問題にしていられない。 もう一つは、キューを使う事である。 それは、心の中で「1・2、1・2、・・」とユックリと唱える事である。

 

この事により、何とか署内に着いた。 そして、入ると正面に案内係の男性職員がいた。 一瞬緊張したが、まぁこちらを見つめている訳でもない。 心の中で、

 

   「(大丈夫、大丈夫 ・・)」

 

と思いながら床を見ると、大きなPタイルの様だ。 これは罫線があるので、歩き易い。 そこで、線を頼りに、「運転免許証の更新」の矢印に従って受付に行き、更新料を支払ったら、51番の番号札と用紙を貰った。 

 

これが第二の試練である。 というのは、小字症なので文字が書きにくいのである。 何とか氏名・ふりがな・電話番号・暗証番号を書き入れ、裏を見ると、いくつかの項目にチェックを入れる様になっている。 

 

この項目が第三の試練である。 しかし、直接関係しそうなのは、最後の項目のみだった。 それは、

 

  • 医師から自動車の運転を止める様に、言われた事はありますか。

 

と言うものだった。 まぁ、訊けば止めた方がイイと言われるのはミエミエなので、訊いてもいない。 つまり、チェックは不要・・と言う事である!

 

以降は、視力検査と撮影、そして講習のみである。 問題が2点あった。 一つは、撮影時に椅子から立ち上がり、出口の方に方向転換する時、すくんでしまった事である。 しかし、私が一瞬

 

   「(し、しまった!)」

 

と思って。担当の女性をみると。その時、彼女は撮影データを処理するために、部屋を出る所だった。 これが第四の危機だった。 

 

そして、最後(=第五)の危機は、講習室内で起こった。 番号が呼ばれて4人が並んだが、私は2人目になった。 そして、講習室に並んだ折り畳み式のパイプ椅子の間を通ろうとした時、小刻み歩行になってしまったのであった。 チョコチョコと歩く様子は、どう見ても異常だ。 内心、

 

   「(し、しまった!)」

 

と思ってしまった。 講習担当官は、丁度ビデオの準備をしていた。 何とか、椅子に当たらずに着席できた。 そして、講習が30分で終わり、新免許証が配布された! そして内容の確認が終わると、解散となった。

 

後は、チャンと帰れればOKだ。 Pタイルの枠を目印に、広い所を胸を張って正々堂々と通って帰れた。 帰宅後に妻に話すと、ビックリしていた。 そして、こう言った。

 

   「何だ、やればできるじゃない!」

 

しかし、「やればできる」と言う問題ではなく、新処方のノウリアストが奏効しはじめた・・と考えるべきだろう。

 

抄読会―15と運転免許の更新  

さて12月上旬の抄読会の日である。 そして、誕生日が1月〇日の私の運転免許証の更新可能日(2016年12月〇日~2017年2月×日)となって数日が経過した日でもある。

 

勿論、運転免許は更新出来るに越したことは無い。 しかし、何らかの指摘を受けた場合、医師の診断書が必要となる。 しかし、身障者手帳の申請、しかも2級を申請した患者に、F医師は「運転OK」の判定を(いくら患者側の希望とは言え)出してくれるだろうか? もし出せない場合には、長男に頼んでみようか? もし、長男にコンプライアンス上問題がある・・と言われたら、返上し(て、運転経歴証明書にし)なければならないのだろうか? 

 

待てよ、私はこの5年間無事故・無違反なので、「優良」の区分。 それなら免許センターでなくても、県内のどの警察署でも免許証が可能なハズである。 と言うのは、免許センターは駐車場が遠い上、内部をグルグルと歩行が必要なので、疲労により歩行障害が出てしまう可能性がある。 (前回の教訓)

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20120203/1328219442

 

そこで、警察署で更新する事とした。 優良区分なので、全部で1時間かからないので、友人(=烏賊博士)の学校の訪問帰りでも可能である。 と言う訳で、先ずは抄読会を行う事とした。 

 

そこで、私は独りで車を運転し、友人の勤務する各種学校に行った。 問題は学校に隣接するコインパーキングが空いているか否かだ。 と言うのも、遠い駐車場では学校に着くまでに疲労困憊となり転倒してしまった・・と言う、前々回の転倒が未だにトラウマになっているからである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/12/30/090713

 

さて、学校の脇の駐車場を道路から覗くと、何と(!)、「満」ランプが点いていないし、いくつかの空きすら見えるじゃないか! これで、転倒する懸念はほぼなくなった!!! そこで、無事に駐車して建物の内部に入れた、

 

そしてエレベータで上がり、ラウンジに着いて、彼に到着した旨をメールした。 少しして、彼が現れた。 彼が作ったカナダ流サンドイッチで昼食を済ませたら、早速、本日の議論に入った。

 

彼はカナダ留学中に、Libet(リベット)と言う学者と一緒だったらしく、彼の論文や考え方、実験内容(方法)やその結果を教えてくれた。 

 

Libetの関心は、「自由意志」である。 それまでは、脳の一部が「手を上げよ」と考えるとその事のより電気信号が発生し、それが神経を伝わって手の筋肉を収縮して「手が上がる」と考えられていた。 しかし、彼はその事に疑問を持った。

 

   https://www.youtube.com/watch?v=OjCt-L0Ph5o

 

そして彼は、カリフォルニア大学にて脳神経外科医であるBertram Feinstein(バートラム ファインシュタイン=定位脳手術=脳をごく薄いスライスとして三次元でイメージングし、その特定の脳細胞を不活性化する事でパーキンソン病の患者をその症状から解放する=で有名)と親しくなり、患者の同意を得て脳に電極を差し込み、色々と実験した。

 

では、パーキンソン病との係わりは?

 

例えば、先程の「手を上げる」と言う動作を考えてみよう。 脳内の皮質からの信号が出る前に「予備電位」が出る事が知られている。 彼の考えは、「パーキンソン病においてはこの予備電位に、何か問題があるのでは?」と言う事の様である。